医療•健康 日本人の死因1位「がん」は世界とどう違う? 日本と世界の最新の死因ランキングを比較
日本と世界の最新の死因ランキングを比較すると、両者の間に明確な「死の構造」の違いが見えてきます。厚生労働省の2023年統計でがん(悪性新生物)が43年連続1位の日本は、老衰が3位に急浮上するなど「長寿型」の死因構造が顕著です。一方、WHOとGBDの推計に基づいた世界ランキングでは、虚血性心疾患が圧倒的1位で、下気道感染症や糖尿病が上位を占める「生活習慣病・感染症型」が主流です。しかし、心臓発作などによる突然死の原因は日米間でほぼ共通しており、その後の救命率こそが両者の大きな違いとなっています。データソース: 日本=厚生労働省2023年人口動態統計 世界=WHO/GBD 2023推計