資産運用で得られる二大収益「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の仕組みを解説します。さらに、株式投資で必須の指標である「配当利回り」と「PER(株価収益率)」を学び、あなたが目指す投資スタイルに合わせた銘柄の選び方がわかります。
1. 資産運用の二つの利益の比較
| 項目 | インカムゲイン (Income Gain) | キャピタルゲイン (Capital Gain) |
| 利益の源泉 | 資産を保有し続けることによって得る収益 | 資産を売却することによって得る売買差益 |
| 利益を得るタイミング | 定期的・継続的(月々、年1回など) | 売却時の一度きり |
| 具体的な例 | 株式の配当金、不動産の家賃収入、債券の利子、投資信託の分配金 | 株式・不動産・金などの値上がり益(売却益) |
| リスクとリターン | 比較的ローリスク・ローリターン | 比較的ハイリスク・ハイリターン |
| 安定性 | 比較的安定している(ただし企業の業績などにより変動あり) | 市場の価格変動に大きく左右され、不安定 |
| 投資目的 | 安定した定期収入や、長期的な資産形成 | 短期間での大きな利益や、資産の最大化 |
| 必要な行動 | 基本的に保有し続ける(売買の頻度は少ない) | 売買のタイミングを見極めることが重要 |
| マイナスの場合 | キャピタルロスは発生しない(ただし配当や家賃収入が減る・途絶えるリスクはある) | 損失が出た場合はキャピタルロスとなる |
2. 株式投資の重要指標
株式投資において、上記の利益を追求するために役立つ指標です。
| ゲインの種類 | 関連性の高い指標 | 投資判断の目安 |
| インカムゲイン | 配当利回り | 利回りが高いほど、株価に対して受け取れる配当金の割合が高い(高配当株はインカムゲイン重視の代表例) |
| キャピタルゲイン | PER(株価収益率) | PERが低いと割安、PERが高いと将来の成長期待が高い(値上がりによる売却益=キャピタルゲインの可能性) |
配当利回りとPER
| 指標名 | 略称・正式名称 | 計算式の考え方 | 投資判断への利用 |
| 配当利回り | (なし) | 株価1株当たり配当金×100 | インカムゲインを重視する際、株価に対する配当金の高さを測る。高いほど、利回りが良い。 |
| PER | 株価収益率 (Price Earnings Ratio) | 1株当たり純利益株価 | キャピタルゲインを狙う際、企業の利益と比べて株価が割安か割高かを測る。値が低いほど割安とされる。 |
3. 投資戦略
- インカムゲイン重視: 配当利回りが高い銘柄を選び、安定した定期収入を得ることを目指します。
- キャピタルゲイン重視: PERなどの指標を用いて割安な銘柄や成長性の高い銘柄を選び、値上がりした際に売却して大きな利益を得ることを目指します。
| 種類 | 定義 | 利益の源泉 | 特徴 |
| インカムゲイン | 資産を保有している間に、定期的・継続的に得られる収益。 | 配当金、利子、家賃収入など | 比較的ローリスクで安定した収入。長期的な資産形成向き。 |
| キャピタルゲイン | 資産を売却した時に得られる売買差益(値上がり益)。 | 株式や不動産などの売却益 | 比較的ハイリスクで、短期間で大きな利益の可能性。売買のタイミングが重要。 |
新NISAを徹底解説!旧NISAとの違い、メリット・デメリット、活用術を完全ガイド
SBI証券 新NISA「口座数No.1」のメリット・デメリットと他社との違いを完全分析
楽天経済圏で最強!新NISAで楽天証券を選ぶべき理由と他社との違いを徹底比較