【脳梗塞予防】発症リスクを50%減らす!血圧・禁煙・心房細動治療について

脳梗塞は、適切な予防措置を講じることで**発症リスクを半分以下に抑えることができる「予防できる病気No.1」**です。特に、日本の脳梗塞の主な原因である「高血圧」「喫煙」「心房細動」の3大リスク因子に集中的に対策することが、あなたの未来を大きく左右します。

脳梗塞の予防法

優先度予防法具体的にやるべきこと脳梗塞リスク低下効果(エビデンス)
★★★★★血圧を下げる・家庭血圧:135/85未満(診察室なら140/90未満) 
・塩分を1日6g以下にする 
・降圧薬は医師の指示どおり飲み続ける
高血圧治療で脳梗塞リスク 40〜50%低下(最も効果大)
★★★★★禁煙完全にタバコをやめる禁煙5年でリスクが非喫煙者とほぼ同じに
★★★★★心房細動を見つけて治療する50歳以上は脈を自分で触る習慣を 不整脈を疑ったら24時間ホルター心電図 見つかったら即DOAC開始抗凝固薬で心原性脳塞栓 70%減
★★★★☆糖尿病を厳格に管理HbA1c 7.0%未満 SGLT2阻害薬・GLP-1アナログが脳梗塞予防にも効果が高い良好な血糖コントロールで 20〜30%低下
★★★★☆脂質異常症を治療LDLコレステロール 100mg/dL未満 スタチン or エゼチミブ・PCSK9阻害薬スタチンで 25〜35%低下
★★★☆☆運動習慣1日30分以上の早歩き または中程度の運動定期運動で 30%リスク低下
★★★☆☆肥満を解消BMI 25未満を目指す 腹囲:男性85cm未満、女性90cm未満メタボ解消で 20〜40%低下
★★★☆☆お酒は適量純アルコール20g/日まで休肝日を週2日作る飲み過ぎると血圧↑・心房細動↑でリスク増
★★☆☆☆睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療いびき+昼間の眠気がある人は検査 CPAP治療開始SAS治療で脳梗塞リスク 約50%低下

年代別・最優先予防リスト

年齢最優先でやるべきこと
40代禁煙+血圧測定開始+運動習慣
50代心房細動スクリーニング(脈チェック)+健診でコレステロール・血糖チェック
60代以上血圧・心房細動・転倒予防(筋トレ+バランス運動)

「特に注目されている予防法」

  1. ウェアラブル機器で心房細動を早期発見
    Apple Watch、Fitbit、Galaxy Watchなどで不整脈通知機能が保険適用に
    → 発見→即DOACで予防可能
  2. ポリピル(複数薬1錠)
    血圧+コレステロール+アスピリンを1錠にした薬が一部で開始
    飲み忘れが激減して予防効果が上がる
  3. 減塩食品の進化
    カリウム塩・うま味調味料で「減塩なのに美味しい」が当たり前に

家庭でできる「今日からすぐ予防チェックリスト」

  • 血圧計を買って朝晩測る(135/85以上なら即受診)
  • タバコを今すぐ捨てる
  • 1日30分散歩する(エレベーター→階段)
  • 塩分計算アプリで1日6gを目指す
  • 脈を10秒触って不整(速い・遅い・飛び)がないかチェック
  • 健診結果のコレステロール・血糖・HbA1cを確認

脳梗塞は「予防できる病気No.1」です。
生活習慣を少し変えるだけで、10年後の発症リスクが半分以下になる人もたくさんいます!