
透析技術認定士の資格更新について、**「更新の時期」「必要な点数」「費用」**の3点を中心に、分かりやすくまとめました。
透析技術認定士 認定更新の要点
透析技術認定士の資格は5年ごとの更新制です。認定を継続するためには、有効期間内に所定の点数を取得し、期間内に更新手続きを完了させる必要があります。
1.更新の時期・スケジュール
資格の有効期間は5年間です。更新手続きは、その有効期間の最終年に行います。
- 更新申請 受付期間:
- 認定5年目の4月1日 ~ 9月30日(最終日の消印有効)
- 例: 認定証の有効期間が「令和7年(2025年)9月30日まで」の方は、2025年4月1日~9月30日が申請期間となります。
- 手続き方法:
- 透析技術認定士マイページからオンラインで申請書類を作成し、印刷したものを特定記録郵便で郵送します。
- 新しい認定証の交付:
- 更新手続きが完了すると、その年の11月頃に新しい認定証が発送されます。
- 新しい認定証の有効期間は、交付された年の10月1日から5年間です。
【重要】 申請期間内に手続きを行わないと資格は失効となります。必ず期間内に手続きを済ませてください。
2.必要な点数
更新には、認定証の有効期間内(5年間)に、透析療法合同専門委員会が指定する学会やセミナーに参加して合計50点以上を取得する必要があります。
- 必要な合計点数: 50点以上
- 必須要件:
- 50点のうち、母体学会(日本腎臓学会、日本泌尿器科学会、日本人工臓器学会、日本移植学会、日本透析医学会)のいずれかの学術集会に1回以上参加することが必須です。
- 点数の取得方法(例):
- 母体学会・関連学会への参加:
- 日本透析医学会 学術集会・総会: 15点
- 日本腎臓学会 学術総会: 15点
- 日本血液浄化技術学会 学術大会: 5点
- 日本透析アクセス医学会 学術集会: 5点
- 長時間透析研究会: 5点
- e-ラーニング講習会の受講:
- 認定期間の4~5年目に受講可能で、30点を取得できます。
- 講習会後のテストに合格すると、さらに10点が加算されます。
- 論文発表など:
- 筆頭での論文発表などでも点数が取得できます。
- 母体学会・関連学会への参加:
【ポイント】
- 取得した点数が50点を超えても、次回の更新には繰り越せません。
- 点数取得の証明となる参加証(ネームカード)や修了証の写しは、申請時に必要となるため、絶対に紛失しないよう大切に保管してください。
3.費用
更新にかかる費用は、主に「更新手数料」と、点数取得のための「学会・セミナー参加費」です。
- ① 更新手数料:
- 5,000円(消費税込)
- 更新申請書類を提出した後、指定された方法で支払います。
- ② 点数取得のための費用(自己学習費):
- これは参加する学会やセミナーによって異なります。
- 例1:学会・セミナーに参加する場合
- 母体学会(15,000円~20,000円程度)に1回参加し、その他に関連学会(5,000円~15,000円程度)に複数回参加して50点を目指します。
- 総額の目安: 3万円~6万円程度
- 例2:e-ラーニングを活用する場合
- e-ラーニング受講料: 12,000円(これで最大40点取得可能)
- 上記に加えて、必須となる母体学会への参加費が必要です。
【節約のヒント】 e-ラーニングをうまく活用し、参加費が比較的安価な地方会や研究会と組み合わせることで、費用を抑えながら計画的に点数を取得することが可能です。
ご自身の認定証の有効期限と現在の取得点数を確認し、計画的に更新準備を進めてください。