
世界平和度指数とは
世界平和度指数は、社会の安全・治安、国内・国際紛争、軍事化という3つの領域にわたる23の指標に基づいて、世界の163の国と地域の平和度を測定するものです。スコアが低いほど平和な国とされます。この指数は、世界人口の99.7%をカバーしており、国際的な平和の尺度として広く利用されています。
オーストラリアの国際的なシンクタンク、経済平和研究所(IEP)が発表している**2025年版「世界平和度指数(Global Peace Index: GPI)」**のランキングは以下の通りです。
日本は12位にランクインしました。これは2024年の17位から順位を上げています。
2025年 世界平和度指数ランキング トップ10
- アイスランド 🇮🇸
- アイルランド 🇮🇪
- オーストリア 🇦🇹
- ニュージーランド 🇳🇿
- シンガポール 🇸🇬
- スイス 🇨🇭
- ポルトガル 🇵🇹
- デンマーク 🇩🇰
- スロベニア 🇸🇮
- チェコ 🇨🇿
2024年 世界平和度指数ランキング トップ10
- アイスランド 🇮🇸
- アイルランド 🇮🇪
- オーストリア 🇦🇹
- ニュージーランド 🇳🇿
- シンガポール 🇸🇬
- スイス 🇨🇭
- ポルトガル 🇵🇹
- デンマーク 🇩🇰
- スロベニア 🇸🇮
- マレーシア 🇲🇾
アイスランドが「世界平和度指数」で長年1位にランクインしている主な理由は?
アイスランドが「世界平和度指数」で長年1位にランクインしている主な理由は、以下の3つの要素に集約されます。
1. 犯罪率の低さと社会の安定性
アイスランドは世界で最も犯罪率が低い国の一つです。銃器の所持が合法であるにもかかわらず、銃を使った犯罪は極めて稀です。これは、国民の高い教育水準、強固な社会的平等、そして強いコミュニティ意識に基づいています。警察官も基本的には銃を携帯しておらず、これは治安の良さを象徴しています。
2. 軍事力の非保持
アイスランドは、NATO加盟国でありながら自国の軍隊を保有していません。これは、国家としての平和志向を明確に示しており、軍事化の指標において非常に高い評価を得る要因となっています。
3. 国内外の紛争がないこと
国内での政治的、社会的な紛争がほとんどなく、テロ事件も発生していません。また、他国との国際紛争に関わることもなく、中立的な立場を維持しています。
これらの要因に加え、男女平等やLGBTQ+の権利保護など、多様性を尊重する社会のあり方も、平和な国としての評価を高める一因となっています。