
2025年11月時点の最新データに基づき、新NISA成長投資枠(年間240万円)を最大限に活かすための具体的な銘柄戦略を解説します。
非課税メリットを享受しながら「資産の増大」を狙う成長投資枠では、従来のインデックスファンドに加え、個別株やテーマ型投信など幅広い選択肢があります。
本記事では、**分散・安定成長の王道(オルカン・S&P500)から、高配当・連続増配の日本株(KDDI、三菱UFJなど)、そしてハイリターンを狙うテーマ型ファンド(FANG+、インド株)**までを徹底紹介。あなたの投資目的とリスク許容度に応じた「コア・サテライト戦略」の構築をサポートします。
成長投資枠は、非課税メリットを活かし、幅広い商品で資産の増大を狙える枠です。王道とされる分散投資を軸に、ご自身のリスク許容度と投資目的に合わせて銘柄を選びましょう。
1. 投資信託/ETF:分散・安定成長の王道(コア資産向け)
まずは、つみたて投資枠でも人気が高く、成長投資枠でスポット購入や追加投資に最適な、低コストのインデックスファンドや分散型ETFです。
| 銘柄名 | タイプ | 理由・特徴 | 信託報酬目安 |
| eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) | 全世界インデックス | グローバルに分散投資でき、リスク分散効果が高い。成長枠での追加投資に最適。 | 0.05775% |
| eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | 米国インデックス | Apple, Microsoftなど世界的企業に投資。長期的な成長期待大。 | 0.09375% |
| NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数ETF (1489) | 国内高配当ETF | 日本の高配当50銘柄に分散投資。インカムゲイン(配当金)狙いで人気。 | 0.3% |
初心者・安定志向の方は、オルカンやS&P500をコアに据えることをおすすめします。
2. 投資信託:ハイリターン狙いのテーマ型(サテライト資産向け)
高い成長が期待される特定の分野や国に集中投資することで、高いリターンを狙います。価格変動も大きくなる点に注意が必要です。
| 銘柄名 | タイプ | 理由・特徴 | 過去5年リターン目安 |
| iFreeNEXT FANG+インデックス | テック株特化 | GAFAM、NVIDIAなど米国IT大手企業に集中投資。ハイリターン狙い。 | 約25% |
| iTrust インド株式 | 新興国投信 | 人口増と経済成長が期待されるインド株。ハイリスク・ハイリターン。 | 約18% |
| iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 米国ハイテク株 | 米国の主要ハイテク株100銘柄に投資。成長性が高い。 | – |
3. 個別株:日本株の高配当・安定成長銘柄
成長投資枠で特に人気が高いのが、配当や優待を目的とした個別株投資です。安定性や高い配当利回りが魅力の銘柄が中心です。
| 銘柄名 (コード) | タイプ | 理由・特徴 | 配当利回り目安 | PER目安 |
| KDDI (9433) | 連続増配株 | 23期連続増配(2026年予想24期)。通信事業の安定性と高い増配実績。 | 約3.2% | 12倍 |
| 三菱UFJフィナンシャルG (8306) | 高配当株 | 銀行大手で金利上昇の恩恵が期待される。保有残高ランキング常連。 | 約4.0% | 9倍 |
| トヨタ自動車 (7203) | 高配当・成長株 | グローバル販売台数No.1の安定性。EVシフトによる売上増期待。 | 約2.5% | 10倍 |
| 三井住友FG (8316) | 高配当株 | 金融セクターの割安株。高めの配当性向で再投資向き。 | 約3.8% | 8倍 |
| 任天堂 (7974) | 成長株 | ゲーム新作・IP展開による成長期待。保有残高上位。 | 約1.5% | 25倍 |
個別株選びのポイント
- インカムゲイン狙い:配当利回り3%以上の高配当株(KDDI、三菱UFJなど)
- キャピタルゲイン狙い:割安度を示すPER15倍以下の成長株(トヨタなど)
活用Tips(2025年の投資トレンド)
- 投資のスタイル:コア(オルカン、S&P500などの安定分散)とサテライト(FANG+、個別株などの高リターン狙い)に分けてバランス良く運用することが重要です。
- リスク管理:非課税保有限度額1,800万円のうち、成長投資枠は最大1,200万円まで利用可能です。リスクを意識し、成長枠を全体の2/3以内に抑えるという考え方もあります。
- タイミング:日経平均がPER16.5(約40,000円)まで調整後が買い時という市場分析もあります。
ご自身の投資計画に合った銘柄選びの参考にしてください。
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