インフルエンザが疑われる場合、医療機関では主に「迅速抗原検査」が使われますが、その裏では、より高精度な「PCR検査」や、新しい「免疫クロマト法」なども存在します。検査の種類によって、結果が出るまでの時間、そして最も重要な「正確さ(感度)」が大きく異なります。
インフルエンザ検査の種類まとめ(2025年現在・日本)
| 種類 | 所要時間 | 感度(正確さ) | 主な使用場面 | 費用目安(3割負担) | 備考 |
|---|
| 1. 迅速抗原検査(一番多い) | 10〜15分 | A型:80〜95%B型:60〜85% | ほぼすべてのクリニック・病院 | 約600〜1,200円 | 鼻or喉の綿棒でその場で結果 |
| 2. 免疫クロマト法(最新の迅速検査) | 5〜10分 | A型:93%前後B型:82%前後 | 一部の大病院・発熱外来 | 約800〜1,500円 | 2023〜2025年に主流になりつつある |
| 3. PCR検査(遺伝子検査) | 1〜6時間(即日〜翌日) | ほぼ100% | 重症者・入院患者・高齢者施設 学校・職場の集団発生時 | 約1,500〜3,000円 | 鼻咽頭拭い液が必要。偽陰性ほぼゼロ |
| 4. リアルタイムPCR(最強精度) | 40分〜2時間 | 99.9%以上 | 大病院・大学病院・感染症指定医療機関 | 約2,000〜4,000円 | コロナ同時検査もできる |
| 5. LAMP法(アイソサーモ) | 30〜60分 | 98%前後 | 一部の発熱外来・夜間救急 | 約1,800円 | PCRより少し早い |
| 6. 抗体検査(血液検査) | 即日〜数日 | 意味なし | ほぼ使われない | – | 過去にかかったかしか分からないので現在は使わない |
2025年現在、実際の現場での使い分け
| 状況 | 使われる検査 |
|---|
| 普通の内科・小児科に熱で行った | → 99%が「迅速抗原検査」 |
| 陰性だったけど絶対インフルっぽい | → 翌日再検査(また迅速)or PCRに切り替え |
| 高齢者・基礎疾患あり・重症化リスク | → 最初からPCRを依頼されることが多い |
| 学校・会社で複数人陽性 | → 保健所指示で全員PCRになることも |
| 夜間救急・発熱外来 | → 免疫クロマト(新型迅速)or PCR |
一言で言うと(2025年)
- 普通の人はほぼ100%「15分で終わる鼻の綿棒迅速検査」
- 「絶対に正確に知りたい」「高リスクの人」はPCR
- 迅速検査が陰性でも症状が強ければ、医者は半分信じて薬を出す
→ つまりほとんどの人は「迅速抗原検査」で十分終わります!
(偽陰性はタイミングで回避すればほぼ問題なし)
自宅検査キットランキング
| 順位 | 商品名(メーカー) | 検出対象 | 感度(検出率)目安 (発症12-48h後) | 結果時間 | 価格相場 (1回分) | 妊婦・子ども対応 | 特徴・入手性 |
|---|
| 1 | Panbio COVID-19/Flu A&B | COVID+インフルA/B | COVID: 90%前後 インフル: 85%前後 | 15分 | 1,980~2,480円 | ◎(鼻腔浅め) | 検出率最強クラス。Amazon1位常連 |
| 2 | クイックナビ-Flu+COVID | 同上 | COVID: 88% インフル: 80-85% | 15-20分 | 1,780~2,200円 | ◎(子ども対応設計) | 日本製で信頼度高。 |
| 3 | KBMラインチェック nCoV/Flu | 同上 | COVID: 85% インフル: 80%前後 | 15分 | 1,480~1,980円 | ◎ | 最安値帯。マツキヨ・ウエルシアで店頭在庫多め |
| 4 | イージードック Flu&COVID-19 | 同上 | COVID: 87% インフル: 82% | 15分 | 2,200~2,600円 | ◎(妊婦使用実績多) | 鼻腔拭い棒が柔らかめ |