[インフルエンザ検査の精度]「A型は信じるがB型は半信半疑」医師が明かすインフルエンザ迅速検査の限界と精度

インフルエンザの診断で、医師が検査キットの結果をどこまで信じているかご存知ですか? 2024-2025年シーズンに使用されている迅速抗原検査キットの多くは、A型では90%近い感度を誇る一方、B型では60〜80%と低くなる傾向があり、特に流行期にはこの差が大きな問題となります。

インフルエンザ迅速抗原検査の精度まとめ(2024-2025シーズン)

検査方法感度(陽性の人を正しく陽性と判定する確率)特異度(陰性の人を正しく陰性と判定する確率)実際の体感精度
一般的な迅速抗原検査キット (医療機関で最も使われているもの)A型:80〜90% B型:60〜80%95〜99%A型はかなり信頼できる B型は偽陰性が出やすい
発症12〜24時間での最高感度A型:90〜95% B型:75〜85%ほぼ100%この時間帯ならほぼ信じてOK
発症48時間以降A型:50〜70% B型:40〜60%以下ほぼ100%陰性でも信じられないレベル

精度を左右する3大要因

要因影響具体例
① 発症からの経過時間一番重要!!12〜24時間がピーク → 早すぎ・遅すぎは大幅ダウン
② ウイルスの型B型はもともと感度が低い2024-25シーズンもB型(ビクトリア系)が流行すると偽陰性多発
③ 検体の取り方鼻の奥までしっかり取らないと偽陰性子どもや鼻が詰まっている人は特に取りにくい

実際の現場でよくあるパターン

状況結果実際は?
発症15時間後・高熱+関節痛陽性ほぼ100%本物
発症15時間後・典型症状陰性20〜30%は偽陰性(特にB型)
発症60時間後・まだ38℃台陰性70〜80%は偽陰性(ウイルス量激減)
陰性だけど翌日再検査陽性超よくある(「昨日はまだ早かった」パターン)

医師が本音で言う精度の目安

  • 「A型なら迅速検査をほぼ信じる」
  • 「B型は陰性でも半信半疑(特に流行期)」
  • 「発症48時間超えて陰性なら、ほぼインフルじゃないと思ってる」

まとめ

  • 発症12〜36時間以内+A型流行期 → 迅速検査の精度は90%以上で信頼できる
  • それ以外(特にB型・早すぎ・遅すぎ) → 陰性でも3〜4割は偽陰性と思っておく

自宅検査キットランキング

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3KBMラインチェック nCoV/Flu 同上COVID: 85% インフル: 80%前後15分1,480~1,980円最安値帯。マツキヨ・ウエルシアで店頭在庫多め
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