
インフルエンザの流行シーズン、「いつまで学校や仕事を休むべきか」「家族にうつしていないか」は、誰もが抱える不安です。 本記事は、厚生労働省、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)、WHOの最新医学的知見(2025年時点)に基づき、インフルエンザA/B型の**「潜伏期間」**と**「他人にうつす可能性(感染力)」**を徹底的に解説します。 特に注意すべきは、**症状が出る1日前から感染力がある**という事実と、「熱が下がったから大丈夫」という誤解です。 あなたが今まさに感染しているとして、「いつ、どのくらいのリスクで他人にうつしているのか?」を分かりやすい**表とタイムライン**で解説。
1. 潜伏期間(感染 → 症状が出るまで)
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 期間 | 1〜4日(平均 2日) |
| 最短 | 12時間 |
| 最長 | 7日(まれ) |
| 子ども・高齢者 | やや長め(3〜5日) |
例:月曜に感染 → 水曜に発熱・咳が出る
2. 感染力のある期間(他人にうつす可能性)
| タイミング | 感染力 | 備考 |
|---|---|---|
| 症状が出る1日前 | ◎ 強い | 無症状でもうつす!(これが怖い) |
| 発症当日〜3日目 | ◎◎◎ ピーク | 咳・くしゃみでウイルス大量飛散 |
| 発症4〜5日目 | ○ 中程度 | 熱が下がっても注意 |
| 発症6〜7日目 | △ 弱い | 子どもは10日以上うつすことも |
| 解熱後 | ほぼゼロ | ただし咳が続く人は注意 |
ポイント:
- 「熱が下がった=うつさない」ではない!
- 子ども・免疫弱者は長くうつす(最大2週間)
3. 感染経路と予防のコツ
| 経路 | 割合 | 予防法 |
|---|---|---|
| 飛沫感染(咳・くしゃみ) | 約70% | マスク着用、手洗い、換気 |
| 接触感染(手→目鼻口) | 約30% | 手洗い・アルコール消毒 |
| 空気感染(微粒子) | まれ | 密閉空間を避ける |
4. 「今うつしてる?」の目安チェックリスト
| 状況 | うつすリスク |
|---|---|
| 熱が出て1日目 | 超高い |
| 熱が下がったけど咳が続く | まだ高い |
| 熱が下がって2日、咳なし | 低い |
| 子どもで発症5日目 | まだうつす可能性あり |
5. 学校・職場復帰の目安(日本ルール)
| 対象 | 復帰OKの条件 |
|---|---|
| 小中学生 | 発症後5日+解熱後3日 |
| 高校生・大人 | 発症後5日+解熱後2日 |
| 医療従事者 | より厳しく(解熱後3日以上) |
インフルエンザ 登校停止期間 完全まとめ(2025年)「学校保健安全法」で 発症後5日+解熱後2日(幼児3日) が鉄則!
インフルエンザ 大人の出勤停止期間 完全まとめ(2025年)一般的に「発症後5日+解熱後2日」 → 欠勤扱い or 有給
まとめ:「潜伏期間+感染力」のタイムライン
感染
↓(潜伏1〜4日)
症状なしでも1日前からうつす ← ここが危険!
↓
発症(熱・咳)
↓(ピーク感染力)
3〜5日で感染力↓
↓
解熱後2〜3日でほぼ安全
実践アドバイス
- 症状出る前からマスク(家族にうつさないため)
- 発症したら最低5日自宅療養
- 子どもがいる家庭は特に注意(長くうつす)
- 抗インフル薬(タミフルなど) → 服用で感染期間が1〜2日短縮

