
旅の費用を抑えたい時、選択肢に上がるのがカプセルホテルとドミトリーです。どちらも安価で手軽な宿泊施設ですが、その特徴は大きく異なります。
カプセルホテルは、プライベートな空間を重視する人に最適です。鍵はかかりませんが、個別のカプセルで外部の視線を遮ることができます。終電を逃した時や、駅近でさっと泊まりたいビジネス利用にも便利です。
一方、ドミトリーは、費用をさらに抑え、人との交流を楽しみたい人にぴったり。相部屋形式なので、他の旅行者とのコミュニケーションが生まれやすく、思わぬ出会いが旅の思い出を豊かにしてくれます。
このガイドでは、それぞれのメリット・デメリット、価格相場、設備の違いを徹底的に比較し、あなたの旅のスタイルに合った宿泊施設を見つけるお手伝いをします。
ドミトリーとカプセルホテルの比較
比較項目 | ドミトリー | カプセルホテル |
部屋の形式 | 1つの部屋に複数のベッド(2段ベッドなど)がある相部屋形式。 | 1人1つの独立したカプセルで寝泊まりする形式。 |
プライバシー | カーテンなどで仕切られることが多く、カプセルホテルよりはプライベート空間が少ない。 | カプセルという個別の空間があり、ドミトリーよりはプライバシーが保たれる。 |
料金 | 一般的に最も安価な宿泊スタイル。1,000円台〜4,000円程度。 | ドミトリーよりやや高価。2,000円〜6,000円程度。 |
主な利用者層 | 宿泊費を抑えたいバックパッカー、学生、一人旅の人、交流を求める人。 | 終電を逃したサラリーマン、出張者、手軽に泊まりたい旅行者。 |
交流の機会 | 他の宿泊者とリビングやキッチンなどの共有スペースで自然な交流が生まれやすい。 | 交流スペースが限られることが多く、ドミトリーほどの交流は生まれにくい。 |
設備 | トイレ、シャワー、キッチン、リビングなどが共同利用。自炊ができる施設が多い。 | トイレ、シャワー、大浴場などが共同利用。大浴場やサウナなど、ホテルとしての設備が充実していることが多い。 |
セキュリティ | ベッドに鍵をかけることはできない。貴重品は備え付けのロッカーなどで管理する必要がある。 | カプセル自体に鍵をかけることはできない。貴重品はロッカーで管理する。 |
音 | 他の宿泊者のいびきや物音が直接聞こえやすいため、耳栓などが必要となる場合がある。 | カプセルに仕切りがあるため、ドミトリーよりは音が気になりにくいが、完璧ではない。 |
荷物の管理 | ベッド周りにはスペースが少ない。大きな荷物はロッカーや荷物置き場に置く。 | カプセル内には荷物を置くスペースがほとんどない。荷物はすべてロッカーに預ける。 |
まとめ
- 料金を最優先し、新しい出会いを楽しみたいなら、ドミトリーがおすすめです。
- ドミトリーよりは少しプライベートを確保したい、駅近で手軽に泊まりたい、大浴場などの設備を利用したいなら、カプセルホテルが適しています。
どちらも安価な宿泊スタイルですが、それぞれに異なる魅力と特徴があるため、旅の目的や重視するポイントによって選ぶと良いでしょう。