
パチンコやパチスロにおける「ハイエナ」とは、他のプレイヤーが遊技をやめた台の中で、大当たりや出玉につながる可能性が高い、いわゆる「期待値が高い」状態の台を狙って遊技する立ち回りのことを指します。
その名の通り、動物のハイエナが獲物の食べ残しを狙うように、他人の打ち残した「おいしいところ」だけを効率的に摂取しようとすることから名付けられました。
ハイエナの主な狙い目
主に以下のような状態の台がハイエナの対象となります。
- パチスロにおける天井狙い: 多くのパチスロ機種には、規定ゲーム数に達すると大当たりやAT(アシストタイム)などが確定する「天井」という機能があります。すでに多くのゲーム数を消化していて、天井まで残り少ない台を狙うことで、少ない投資で大当たりにたどり着く可能性が高まります。朝一のリセット時に天井ゲーム数が短縮される機種なども狙い目になります。
- ゾーン狙い: 特定のゲーム数で抽選が優遇されたり、チャンスゾーン(CZ)に突入しやすい「ゾーン」がある機種の場合、そのゾーンに到達する直前の台を狙います。
- パチンコにおける遊タイム(時短)狙い: 一部のパチンコ機種には、特定回転数に到達すると時短に突入する「遊タイム」という機能があります。遊タイム発動に近い回転数の台を狙うことで、少ない投資で大当たりを引きやすくなります。
- 潜伏確変狙い(パチンコ): 以前のパチンコでは、確変状態(大当たりに期待できる状態)に突入しているにもかかわらず、その状態が盤面で告知されにくい「潜伏確変」という機種がありました。この潜伏確変状態の台を見抜き、拾うことで大きな出玉を狙えました。しかし、現在は常時確変告知をする機種がほとんどで、この狙い方は難しくなっています。
- 高設定台の拾い直し: 他のプレイヤーが設定の良さに気づかずにやめてしまった高設定台を拾って打つ場合も、広義のハイエナに含まれることがあります。
ハイエナのメリットとリスク
メリット
- 期待値の高い部分だけを打てる: 無駄な投資を抑え、効率的に利益を追求できます。
- 設定状況に左右されにくい: ホールの設定状況が悪くても、期待値のある台があれば稼働できます。
- 収支が安定しやすい: 期待値計算に基づいて立ち回るため、長期的に見ればプラス収支になりやすい傾向があります。
リスク・注意点
- 競争率が高い: 期待値のある台は他のプレイヤーも狙っているため、競争が激しいです。
- 情報の収集と分析が必須: 各機種の天井、ゾーン、やめ時などの情報を正確に把握している必要があります。
- ホールのルール・マナー: 露骨なハイエナ行為や、台の張り付きなどは、店によっては「迷惑行為」とみなされ、出入り禁止などのペナルティを受ける可能性があります。マナーを守って立ち回ることが重要です。
- 期待値通りの結果にならないこともある: あくまで確率に基づいた立ち回りのため、短期的に見れば運に左右されることもあります。
まとめ
ハイエナは、パチンコ・パチスロで効率的に勝つための有効な立ち回り方の一つですが、機種ごとの知識とホールの状況判断が非常に重要です。また、マナーを守ってプレイすることも忘れてはなりません。