世界で最も自殺率が高い国についてのデータは年によって変動することがありますが、近年の統計に基づくと以下の国が高い自殺率を示しています。
世界で自殺率が高い国
1.レソト(Lesotho)
- アフリカ南部に位置するレソトは、近年非常に高い自殺率を示しています。
- 世界保健機関(WHO)のデータによると、自殺率は44.8人/10万人(2019年)。
レソトという国はあまり知られていないと思うので詳細を示します。
- 面積:3万km2 首都:マセル
- 人口:214.2万 通貨:ロチ
- 言語:ソト語(公用語)、英語(公用語)
- 宗教:キリスト教91%
- 隣接:南アフリカ
レソトは正式にはレソト王国という国で上記の他にも失業率が55%(日本は2.6%)と高く、多くの人が隣接の南アメリカに出稼ぎに行っているそうです。それに伴って一部地域では治安もあまり良くはないようですね。
2.リトアニア(Lithuania)
- リトアニアは長年にわたり高い自殺率を示しています。
- 2019年のデータで、自殺率は28.2人/10万人。
3.ロシア(Russia)
- ロシアも自殺率が高い国の一つです。特に男性の自殺率が高いことが特徴です。
- 2019年のデータでは、自殺率は26.5人/10万人。
4.ガイアナ(Guyana)
- 南アメリカのガイアナは、長い間自殺率の高い国として知られています。
- 2019年のデータで、自殺率は40.3人/10万人。
5.韓国(South Korea)
- アジアでは韓国が特に自殺率の高い国です。社会的プレッシャーや経済的問題が大きな要因となっています。
- 2019年のデータでは、自殺率は24.6人/10万人。
自殺率が高い背景と原因
- 経済的問題:
- 経済的な困窮、失業、貧困が高い自殺率の原因となっています。特にガイアナやレソトでは経済的な困難が深刻です。
- 社会的問題:
- 孤立感や社会的孤立、家庭内の問題が自殺の要因となります。リトアニアやロシアではアルコール依存症や家庭内暴力も影響しています。
- 精神的問題:
- 精神疾患や心理的な問題も自殺率の高さに寄与しています。韓国では過度な学業・就職プレッシャーが若年層の自殺率に影響を与えています。
- 文化的要因:
- 文化や宗教の影響も自殺率に影響を与えます。例えば、ガイアナでは一部の宗教的慣習や信仰が自殺率に影響を与えることがあります。
自殺予防の取り組み
各国で自殺予防に向けた様々な取り組みが行われています。
- メンタルヘルスケアの強化:
- 相談窓口やカウンセリングサービスの提供。
- 精神科医療のアクセス向上。
- 経済的支援:
- 生活困窮者への支援や失業者向けのプログラム。
- 経済的な安定を図るための政策。
- 社会的支援:
- コミュニティ活動の促進。
- 孤立感を減らすための地域連携の強化。
- 教育と啓発:
- 自殺予防に関する教育プログラムの実施。
- メディアを通じた啓発活動。
世界で最も自殺率が高い国は年ごとに変動しますが、近年のデータではレソトやガイアナ、リトアニア、ロシア、韓国が高い自殺率を示しています。自殺率の高さには経済的、社会的、精神的、文化的な要因が複雑に絡み合っています。自殺予防には包括的な対策が必要であり、各国はさまざまな方法でこの問題に取り組んでいます。
PS.またこれらのほかに僕が気になっていた国についてです。
北朝鮮の自殺率
北朝鮮に関する自殺率の正確なデータは非常に限られており、信頼できる統計がほとんど存在しません。これは、北朝鮮が国際的なデータ提供を行っていないことや、国内の状況に関する情報が厳しく統制されているためです。
理由
- 情報の閉鎖性: 北朝鮮政府は国内の状況に関する情報を厳しく管理しており、外部へのデータ提供がほとんどありません。そのため、国際機関や研究者が正確な自殺率を把握することが難しいです。
- 報告の信頼性: 仮に北朝鮮から提供されたデータがあったとしても、その信頼性には疑問があります。政府の意向に沿った報告が行われる可能性が高いためです。
推測と背景
- 経済的困難: 経済制裁や国内の経済状況の悪化により、国民が深刻な困難に直面している可能性があります。これが自殺の要因となり得ます。
- 社会的圧力: 厳しい政治的圧力や社会的監視が個人の精神的な健康に悪影響を与える可能性があります。