
二日酔いの原因や機序について説明します。
二日酔いの原因
- アセトアルデヒドの蓄積
- アルコール(エタノール)は肝臓でアルコール脱水素酵素(ADH)によりアセトアルデヒドに分解される。
- アセトアルデヒドは毒性が強く、頭痛や吐き気などの不快な症状を引き起こす。
- 通常、**アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)**によって酢酸に分解され、最終的に水と二酸化炭素として排出されるが、酵素の活性が低いと分解が遅れ、二日酔いの原因となる。
- 脱水と電解質バランスの乱れ
- アルコールには利尿作用があり、体内の水分と電解質(ナトリウム、カリウムなど)が失われる。
- これにより脱水症状が起こり、頭痛や倦怠感が生じる。
- 低血糖
- アルコールの代謝には大量のNAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)が消費されるため、肝臓の糖新生が抑制される。
- その結果、血糖値が低下し、だるさや集中力低下を引き起こす。
- 胃腸障害
- アルコールが胃粘膜を刺激し、胃酸の分泌が増加することで胃炎を起こし、吐き気や胃の不快感を引き起こす。
- 炎症反応
- アルコールの代謝によって体内で**サイトカイン(炎症性物質)**が増加し、倦怠感や頭痛を悪化させる。
二日酔いの機序(発生メカニズム)
- アルコール摂取
- 胃や小腸から吸収され、血流に乗って全身へ運ばれる。
- 肝臓での代謝
- エタノール →(ADH)→ アセトアルデヒド(毒性強) →(ALDH)→ 酢酸 → 水+二酸化炭素
- アセトアルデヒドの蓄積
- 酵素の活性が低いと分解が遅れ、血中にアセトアルデヒドが長時間残存。
- 血管拡張、頭痛、吐き気、動悸などを引き起こす。
- 脱水・電解質異常
- 利尿作用により水分・電解質喪失 → 口渇、頭痛
- 低血糖・エネルギー不足
- 糖新生抑制 → だるさ、倦怠感
- 胃腸障害
- 胃酸過剰分泌 → 胃痛、吐き気
まとめ
二日酔いは、アセトアルデヒドの蓄積、脱水、低血糖、胃腸障害、炎症などが複合的に関与して発生します。アルコールの代謝や体への影響を理解し、適量を守ることが二日酔いを防ぐポイントです。