性感染症の感染する確率ってどのくらい?

性感染症(STI)の感染確率は、多くの要因によって異なります。これには感染源となる病原体の種類、感染者の数、感染経路、性的行動の種類、そして予防対策の有無が含まれます。以下に、いくつかの主要な性感染症について、一般的な感染確率の例を示します。

1. ヒト免疫不全ウイルス(HIV)

  • 性行為による感染確率:
    • 異性間の性行為(未感染者女性→感染者男性):約0.04%(1回の挿入に対して)
    • 異性間の性行為(未感染者男性→感染者女性):約0.08%
    • 男性間の性行為(未感染者→感染者):約1.4%
  • その他の要因:
    • 使用する予防策(コンドームなど)
    • 感染者のウイルス量
    • 皮膚や粘膜の状態

2. クラミジア

  • 性行為による感染確率:
    • 一度の性交での感染確率:およそ25%(女性)と20%(男性)
  • 症状の有無:
    • 多くの人が無症状であるため、感染が広がりやすい

3. 淋菌感染症(淋病)

  • 性行為による感染確率:
    • 一度の性交での感染確率:およそ20-30%(女性)と10-20%(男性)
  • 症状の有無:
    • 男性は症状が出やすいが、女性は無症状のことが多い

4. 梅毒

  • 性行為による感染確率:
    • 一次梅毒の感染確率:およそ30-50%(感染者との一度の性交で)
  • 症状の有無:
    • 初期段階では痛みを伴わない潰瘍(硬性下疳)が現れる

5. ヘルペスウイルス(HSV-1およびHSV-2)

  • 性行為による感染確率:
    • HSV-2(性器ヘルペス):およそ10-20%(感染者との一度の性交で)
  • 症状の有無:
    • 再発しやすく、無症状のウイルス排出もある

6. ヒトパピローマウイルス(HPV)

  • 性行為による感染確率:
    • 一度の性交での感染確率:非常に高い(ほとんどの性的に活発な人が一生に一度は感染する)
  • 症状の有無:
    • 多くは無症状だが、いくつかのタイプは子宮頸がんやその他のがんのリスクを高める

予防策

性感染症の感染リスクを減らすための予防策には以下が含まれます:

  • コンドームの使用(適切かつ一貫した使用が重要)
  • ワクチン接種(HPV、Hepatitis Bなど)
  • 定期的な性病検査
  • 複数の性的パートナーを持たないこと
  • 相手の感染状況を確認すること

感染確率は個々の状況や行動によって大きく異なるため、具体的なリスク評価や予防策については医療専門家と相談することが推奨されます。

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