性感染症(STI)の全体的な感染者数については、梅毒やHIV以外にも、クラミジアや淋病、ヘルペス、HPV(ヒトパピローマウイルス)などが含まれます。特にクラミジアは若年層に多く見られ、日本で最も報告数が多い性感染症の一つです。
以下に、日本で代表的な性感染症の報告数を説明しますが、正確な推移を出すための総計データはまとめて記録されていないことが多く、部分的な情報しかありません。
主な性感染症の報告数(年間推定)
- クラミジア:
- 日本で最も多い性感染症。
- 毎年約10万件以上の感染が報告されています(実際の感染者数はもっと多いと推測されています)。
- 淋病(淋菌感染症):
- 報告されている感染者数は年間約1万5千〜2万件。
- 梅毒:
- 2022年は約1万人が報告されています(急増中)。
- HIV:
- 新規感染者数は毎年約1000件(上昇傾向は緩やか)。
- 尖圭コンジローマ(HPV感染症):
- 数千件程度が報告されています。
- 性器ヘルペス:
- 感染者数は年間数千件から1万件程度。
総合的な推定
性感染症全体では、毎年15万件以上の報告がされていると考えられますが、特にクラミジアと淋病が大部分を占めています。
性感染症は報告漏れも多いため、実際の感染者数はこれらの数字よりも多い可能性があります。また、定期的な検査を受けない人も多いため、潜在的な感染者がさらに多く存在していると考えられています。
性感染症予防のためには、検査の定期的な受診とコンドームの使用が重要です。