iPhoneは、2007年に初代が発売されて以来、毎年新しいモデルが発表されています。ここでは、主要なiPhoneモデルのスペックや変更点、価格について解説します。価格は、主にアメリカでの発売時のもので、日本や他の国では異なる場合があります。
1. iPhone (初代) – 2007
- ディスプレイ: 3.5インチ (320×480ピクセル)
- プロセッサ: ARM 1176JZ(F)-S v1.0
- ストレージ: 4GB、8GB、16GB
- カメラ: 2MP
- 通信: 2G (Edge)
- 価格: $499（4GB）、$599（8GB）
- 変更点: 初代iPhoneはスマートフォンの革命的存在で、初めてのマルチタッチディスプレイとiOS（当初は「iPhone OS」）を採用。App Storeはまだ存在せず、3G通信も非対応。
2. iPhone 3G – 2008
- ディスプレイ: 3.5インチ (320×480)
- プロセッサ: 412MHz ARM 11
- ストレージ: 8GB、16GB
- カメラ: 2MP
- 通信: 3G
- 価格: $199（8GB）、$299（16GB）
- 変更点: 3G通信に対応し、App Storeが導入されました。これによりアプリのエコシステムが形成され、スマホの利便性が飛躍的に向上。
3. iPhone 3GS – 2009
- ディスプレイ: 3.5インチ (320×480)
- プロセッサ: 600MHz Cortex-A8
- ストレージ: 8GB、16GB、32GB
- カメラ: 3MP、動画撮影対応
- 通信: 3G
- 価格: $199（16GB）、$299（32GB）
- 変更点: iPhone 3GSは「S」が示すようにスピード（Speed）が改善され、より高速なパフォーマンスとビデオ録画機能が追加されました。
4. iPhone 4 – 2010
- ディスプレイ: 3.5インチ Retinaディスプレイ (640×960)
- プロセッサ: Apple A4
- ストレージ: 8GB、16GB、32GB
- カメラ: 5MP、720p動画撮影、フロントカメラ追加
- 通信: 3G
- 価格: $199（16GB）、$299（32GB）
- 変更点: Retinaディスプレイの導入により、画質が大幅に向上。iPhoneのデザインが一新され、ガラス背面とステンレスフレームが採用されました。また、初めてフロントカメラを搭載し、FaceTimeが利用可能になりました。
5. iPhone 4S – 2011
- ディスプレイ: 3.5インチ Retina (640×960)
- プロセッサ: Apple A5
- ストレージ: 16GB、32GB、64GB
- カメラ: 8MP、1080p動画撮影
- 通信: 3G
- 価格: $199（16GB）、$299（32GB）、$399（64GB）
- 変更点: 音声アシスタント「Siri」が導入され、操作性が向上。プロセッサもデュアルコアになり、性能が大幅に向上。
6. iPhone 5 – 2012
- ディスプレイ: 4インチ Retina (640×1136)
- プロセッサ: Apple A6
- ストレージ: 16GB、32GB、64GB
- カメラ: 8MP、1080p動画撮影
- 通信: LTE
- 価格: $199（16GB）、$299（32GB）、$399（64GB）
- 変更点: 初の4インチディスプレイで、LTEに対応。さらに軽量で薄くなり、Lightningポートが初めて導入されました。
7. iPhone 5S – 2013
- ディスプレイ: 4インチ Retina (640×1136)
- プロセッサ: Apple A7（64ビットアーキテクチャ）
- ストレージ: 16GB、32GB、64GB
- カメラ: 8MP、スローモーション動画撮影
- 通信: LTE
- 価格: $199（16GB）、$299（32GB）、$399（64GB）
- 変更点: Touch IDが初めて搭載され、セキュリティが向上。64ビットアーキテクチャのA7チップが採用され、性能も飛躍的に向上。
8. iPhone 6 / 6 Plus – 2014
- ディスプレイ: 4.7インチ (750×1334)、5.5インチ (1080×1920)
- プロセッサ: Apple A8
- ストレージ: 16GB、64GB、128GB
- カメラ: 8MP
- 通信: LTE
- 価格: $199〜（16GB）
- 変更点: 4.7インチと5.5インチの2つのサイズ展開に。薄型化し、デザインが丸みを帯びたものに変更されました。また、Apple Payが導入され、モバイル決済が可能に。
9. iPhone X – 2017
- ディスプレイ: 5.8インチ OLED (1125×2436)
- プロセッサ: Apple A11 Bionic
- ストレージ: 64GB、256GB
- カメラ: デュアル12MP（広角+望遠）
- 通信: LTE
- 価格: $999（64GB）
- 変更点: フルスクリーンOLEDディスプレイとFace IDが初めて採用されました。ホームボタンが廃止され、顔認証が主要な認証方式に。
10. iPhone 11 / 11 Pro / 11 Pro Max – 2019
- ディスプレイ: 6.1インチ（11）、5.8インチ（11 Pro）、6.5インチ（11 Pro Max）
- プロセッサ: Apple A13 Bionic
- ストレージ: 64GB、128GB、256GB、512GB
- カメラ: デュアル12MP（11）、トリプル12MP（11 Pro）
- 通信: LTE
- 価格: $699〜
- 変更点: トリプルカメラがProモデルに採用され、夜間モードや超広角撮影が強化されました。バッテリーの持ちも向上。
11. iPhone 12 / 12 Pro / 12 Pro Max – 2020
- ディスプレイ: 6.1インチ（12 / 12 Pro）、6.7インチ（12 Pro Max）
- プロセッサ: Apple A14 Bionic
- ストレージ: 64GB、128GB、256GB、512GB
- カメラ: デュアル12MP（12）、トリプル12MP（Pro）
- 通信: 5G対応
- 価格: $799〜
- 変更点: 5G対応が大きな進化ポイント。MagSafeアクセサリが追加され、ワイヤレス充電がさらに進化。
12. iPhone 13 / 13 Pro / 13 Pro Max – 2021
- ディスプレイ: 6.1インチ（13 / 13 Pro）、6.7インチ（13 Pro Max）
- プロセッサ: Apple A15 Bionic
- ストレージ: 128GB〜1TB（Pro Max）
- カメラ: トリプル12MP（Pro）、シネマティックモード
- 通信: 5G
- 価格: $799〜
- 変更点: カメラ性能がさらに向上し、特にビデオ撮影機能が強化されました。バッテリー持続時間が改善。
13. iPhone 14 / 14 Pro / 14 Pro Max – 2022
- ディスプレイ: 6.1インチ（14 / 14 Pro）、6.7インチ（14 Pro Max）
- プロセッサ: Apple A16 Bionic（Proモデル）
- ストレージ: 128GB〜1TB
- カメラ: 48MP（Proモデル）、12MP（標準モデル）
- 通信: 5G
- 価格: $799〜
- 変更点: 48MPのカメラ、常時表示ディスプレイ、Dynamic Island（ノッチの改良）がProモデルに採用。
14. iPhone 15 / 15 Pro / 15 Pro Max – 2023
- ディスプレイ: 6.1インチ（15 / 15 Pro）、6.7インチ（15 Pro Max）
- プロセッサ: Apple A17 Pro（Proモデル）
- ストレージ: 128GB〜1TB
- カメラ: 48MP
- 通信: 5G
- 価格: $799〜
- 変更点: A17 Proチップでの性能向上やUSB-Cポートの導入。
15. iPhone 16
- 発売年: 2024年
- ディスプレイ: 6.1インチ OLED（解像度 2556 x 1179ピクセル）、60Hzリフレッシュレート
- プロセッサ: A18 Bionicチップ
- RAM: 8GB
- カメラ:
- メインカメラ: 48MP (2x 光学ズーム対応)
- 超広角カメラ: 12MP (オートフォーカス対応、マクロ撮影可能)
- ビデオ機能: 空間ビデオ撮影に対応、Apple Vision Proとの連携可能
- バッテリー・充電:
- 45W有線充電、25W MagSafeワイヤレス充電
- バッテリーの持ち時間向上（具体的な容量は未公表）
- 新機能:
- 「Camera Control」ボタンでカメラ機能にすばやくアクセス可能
- 「Action」ボタン搭載
- AI機能のサポート（生成的テキストや画像ツールの導入）
- 価格: 128GBモデルが799ドルから
主な変更点
- カメラ性能向上: 48MPのメインカメラが追加され、2x光学ズームと超広角撮影機能が強化。
- 高速充電対応: 45W有線充電、25Wワイヤレス充電により充電時間が大幅短縮。
- 次世代AI機能搭載: Appleの新しい生成AIツールが使用可能になる予定。
16. iPhone 16 Pro
- 発売年: 2024年
- ディスプレイ: 6.1インチ LTPO OLED（解像度 2556 x 1179ピクセル）、ProMotion（1Hz〜120Hz）対応
- プロセッサ: A18 Proチップ（6コアCPU、6コアGPU）
- RAM: 8GB
- カメラ:
- メインカメラ: 48MP (1/1.28インチセンサー、3倍光学ズーム)
- 超広角カメラ: 12MP (マクロ撮影対応)
- テレフォトカメラ: 12MP (6倍光学ズーム)
- 空間ビデオ撮影機能（Apple Vision Proとの互換性）
- バッテリー・充電:
- 45W有線充電、25W MagSafeワイヤレス充電
- バッテリー寿命の向上
- 素材: チタニウムフレーム、セラミックシールド（前面ガラス）
- 新機能:
- 「Actionボタン」搭載
- USB-Cポート
- 空間ビデオ撮影サポート
- AI支援のカメラ機能（暗所撮影、ポートレートモードの改善）
- 価格: 128GBモデルが999ドルから
主な変更点
- チップセットの進化: A18 Proチップ搭載により、より高速で効率的な処理が可能。特に、AI機能やグラフィック処理が強化されています。
- カメラ性能の向上: 新しい48MPカメラにより、より高精細な写真撮影が可能。特にテレフォトカメラが6倍光学ズームに対応し、ズーム機能が強化されています。
- 素材の変更: チタニウムフレームにより、強度が増しつつ、軽量化が図られています。
iPhone 16 Proは、ディスプレイのProMotion対応や強化されたカメラ機能、チタニウムフレームといったプロ向けの機能が多数追加されています。
