
肉離れと筋断裂は、どちらも筋肉の損傷を指しますが、程度や定義が異なります。
肉離れ(筋挫傷・筋損傷)
- 筋繊維の一部が過度に伸びたり、部分的に断裂した状態
- 主にスポーツや急激な動作によって発生
- 軽度〜中等度の損傷
- 一般的に太もも(ハムストリングス)やふくらはぎに起こりやすい
- 治療:安静(RICE処置)、ストレッチやリハビリが必要
筋断裂
- 筋肉が完全に切れてしまった状態
- 重度の損傷
- 断裂部分に陥没が生じたり、筋肉が異常に動くことがある
- 強い痛みとともに、筋力の喪失が顕著
- 手術が必要になる場合もある
違いのまとめ
肉離れ | 筋断裂 | |
---|---|---|
損傷の程度 | 軽度〜中等度(部分断裂) | 重度(完全断裂) |
原因 | 急激な運動、筋肉の過伸展 | 強い衝撃や過度な負荷 |
痛み | 強いが動かせることもある | 非常に強く、動かせない |
治療 | 安静・リハビリ | 手術が必要な場合も |
つまり、「肉離れ」は筋肉の部分的な損傷であり、「筋断裂」は筋肉が完全に切れてしまった状態という違いがあります。
肉離れと筋断裂の治療と回復期間
1. 肉離れの治療と回復期間
肉離れの回復期間は 軽度なら2〜3週間、重度なら2〜3カ月 かかることもあります。
治療の基本は「RICE処置(Rest=安静、Ice=冷却、Compression=圧迫、Elevation=挙上)」とリハビリです。
治療ステップ
- 急性期(発症から48〜72時間)
- RICE処置を徹底(冷やして腫れを抑える)
- 無理に動かさない
- 痛みがひどい場合は鎮痛剤や湿布を使用
- 回復期(数日〜数週間)
- 軽いストレッチやマッサージを開始
- 電気治療や温熱療法で血流を促す
- リハビリ期(2週間〜数カ月)
- 筋力トレーニングを徐々に再開
- 元の運動強度に戻す
2. 筋断裂の治療と回復期間
筋断裂は完全に筋肉が切れているため、手術が必要になることが多いです。
回復には約3〜6カ月かかることが一般的です。
治療ステップ
- 手術(必要な場合)
- 縫合手術(切れた筋肉を縫い合わせる)
- 重度の場合は再生治療や移植手術
- 固定期間(約3〜6週間)
- ギプスや装具で患部を保護
- 筋肉の癒着を防ぐために軽いストレッチを指導されることも
- リハビリ(数カ月)
- 関節の可動域を広げるリハビリ
- 筋力トレーニングを徐々に開始
- 復帰までに最低3カ月、競技スポーツなら6カ月以上かかることも
回復期間の目安まとめ
軽度の肉離れ | 重度の肉離れ | 筋断裂(完全断裂) | |
---|---|---|---|
治療法 | RICE処置、リハビリ | RICE処置、リハビリ | 手術+リハビリ |
回復期間 | 2〜3週間 | 2〜3カ月 | 3〜6カ月 |
スポーツ復帰 | 1カ月以内 | 2〜4カ月 | 6カ月以上 |
早く治すためのポイント
- 急性期に適切な処置をする(RICEを徹底)
- 無理をせず、リハビリを継続する
- ストレッチや筋トレで再発予防をする
肉離れはしっかり治せば再発しにくいですが、筋断裂は手術後のリハビリがとても重要です!