
日本の軽自動車は、その独自の規格によって、メリットとデメリットが明確に分かれています。
メリット
- 維持費が安い
- 税金: 普通車に比べて、軽自動車税(種別割)や自動車重量税が大幅に安いです。例えば、軽自動車税は年間10,800円(自家用)と、普通車に比べて非常に安価です。
- 保険料: 任意保険料や自賠責保険料も普通車より安く設定されている傾向があります。
- ガソリン代・燃費: 車体が軽量で、排気量も小さいことから、燃費が良いモデルが多く、ガソリン代を抑えることができます。
- 運転がしやすい
- コンパクトなサイズ: 車体が小さく、小回りが利くため、狭い路地や住宅街での運転、駐車がしやすく、運転初心者や高齢者にも人気です。
- 駐車場の利用: 狭い場所でも駐車しやすく、駐車場探しに困ることが少ないです。
- 車両価格が手頃
- 新車価格が普通車に比べて安価なモデルが多く、初期費用を抑えることができます。
デメリット
- 走行性能の限界
- パワー不足: 排気量が660cc以下と定められているため、普通車に比べてエンジンパワーが控えめです。高速道路での追い越しや、坂道での加速に物足りなさを感じることがあります。
- 横風の影響: 車体が軽量なため、高速道路での横風や、大型車に追い抜かれる際の風圧で、車体がふらつきやすいことがあります。
- 車内の広さと積載量
- 車内空間: 乗車定員が4人までと法律で定められており、大勢での移動には不向きです。また、多くの荷物を積むと車内が窮屈に感じることがあります。
- 安全性(普通車との比較)
- 衝突時のリスク: 最近の軽自動車は安全技術が向上していますが、普通車や大型車との衝突事故では、車重の軽さから衝撃が乗員に伝わりやすく、大きなダメージを受けやすいというリスクは依然として存在します。ただし、近年の軽自動車は、国の安全基準をクリアしており、車種によっては普通車と遜色ない予防安全装備を備えているものも増えています。
軽自動車vs普通車:年間維持費を徹底比較!10万円以上も差が出るって本当?
このように、軽自動車は主に「経済性」と「利便性」を重視する人にとっては大きなメリットがありますが、長距離移動や多人数での利用、より高い走行性能や安全性を求める人には、デメリットも考慮して選ぶ必要があります。