透析を行っている人、もしくは透析をしなければならないと医師から言われてしまった人の中で透析が嫌だと思う人がいると思います。
「透析をしないとどうなるのか?」 「透析しないとどのくらい生きられるのか?」「透析は本当に必要な治療なのか?」なだなど。
今回はそんな透析をしないとどうなるのかについて書いていきます。
結論から先に書くと透析をやらないと死にます。
なぜ死んでしまうかというと2つの理由があります。
- 水がたまる。
- カリウムがたまる。
この2つの理由から人は透析をやらないと死んでしまいます。
この2つの理由について
- なぜたまると死んでしまうのか?
- どのくらいの期間、透析をしないと死んでしまうのか?
- どのくらいの量を摂取すると死んでしまうのか?
といった具体的な話も書いていきます。
まず水がたまるとどうして死んでしまうかというと
- 体に水がたまる。
- たまった水は体から溢れて手足がむくんだり、肺に水がたまって息苦しくなる。
- 心臓が水でパンパンになって動かなくなる。(うっ血性心不全)
こんな感じです。3のうっ血性心不全の状態で死ぬ人は透析患者の死因で最も多いので水がたまって死ぬ人はいかに多いかわかると思います。
ではどのくらいの期間もしくは量を摂取すると死んでしまうのかというと。
期間はありません、水を飲まなければ死ぬことはないからです。
量はどうなのかというと、これは実は透析を行っていない人でも共通の量になるのですが10L以上で命の危険があると言われています。
また体重の増え幅から自分にどの程度水がたまってきているかはわかると思うので体重も指標になります。
体に水がたまってくると前兆として先程も書いた通り手足がむくんだり、息苦しくなってきます。
そして症状が進行して横になれない、寝転がれないほど息が苦しくなった場合は病院、もしくは救急車に連絡して透析で水を抜いてもらって下さい。
じゃあどの位の水なら摂取していいかというと1日だと体重の約3%位です。これは飲んでもいい水という訳ではなくて食品に含まれている水分なんかも全部合計しての数字なので注意して下さい
続いてカリウムについてですが透析できれいにしなければならない抜かなければならない1番の血液中の物質がこれです。
他にも尿毒素物質はあるんですがカリウムだけは直接心臓を止める働きがあるからです。
水と同じ様にカリウムがたまっていくとどうなるかというと
- カリウムがたまる
- 手足の痺れが起こる
- 脈の乱れが起こる(不整脈)
この不整脈まででてきてしまうとかなり危なくなっていてカリウムの影響で心臓がうまく動かなくなっている状態です。
そしてどの位の期間、どの位の量を摂取してしまうと危険かというと、実はわかりません。
わからない理由としてカリウムはある程度は大便からも排出されるのと他の食べ物の栄養素とも関わってきていて一概にこの量を摂取したら危ないというのがわかりにくいからです。
水と違って血液の状態は病院に行かないと調べられないですし、他の疾患があったりすると前兆としての症状も出にくかったりします。
なのでここでは1日にこの量なら摂取しても大丈夫とされている量だけ書いていきます。
1日で約2000mgです。どの位かというと代表的なカリウムが多い食品を例として挙げると
- バナナなら5本(1つ約300mg)
- じゃがいもなら5個(1つ約300mg)
- 玉露なら4杯(1杯約400mg)
- アボカドなら2個(1こ約1000mg)
このような感じになります。各2000mgくらいです。バナナとじゃがいもは少し小さめに見積もってるので計算が合わないかもしれませんがあくまで目安にして下さい。
そして死ぬことはないのですが他の尿毒素の影響で頭痛や吐き気が出たりします。
透析をやらないとどうなるのかについては以上になります。
まとめると安全に過ごす為の食事として1日ならば
- 水分なら体重の3%
- カリウムならば2000mg
そして自覚できる症状としては
- 手足がむくんだり、肺に水がたまって息苦しくなる。
- 手足の痺れが起こる
- 脈の乱れが起こる(不整脈)
- 頭痛
- 吐き気
これらの症状が出た場合は病院に連絡して下さい。
最後まで読んで下さってありがとうございました。参考にして頂けたら嬉しいです。
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