透析患者もしくは末期腎不全の人では病院もしくは医師から水分、塩分、タンパク質の食事制限の指導であったり、お話があるかと思います。
その中でも今回はタンパク質の食事について書いていこうかと思います。
なぜ腎不全の人や透析を行っている人がタンパク質を制限する必要があるのかというと、
簡単にいうとタンパク質を消化した後に出るゴミを腎臓から尿として出すからです。
タンパク質をたくさん食べるとそれだけ出すゴミの量も多くなるのであまり負担を掛けないようにする為にたんぱく質を制限するという訳です。
因みにそのゴミを尿素窒素(BUN)と呼びます。
では腎不全の人や透析を行っている人はどの位の量のタンパク質を摂っていいのかというと推奨されている量は1日に60gです。
この量がどの位の量なのかというと大体肉でいうと300g程度です。肉の種類でも多少違いはあるものの全てを覚えるのは大変だと思うので1日に300gの肉を食べていいということになります。
しかしこの量は意識してみると案外あります。一般的なステーキで大体150g位のものが多いので1日3食しっかり食べる人は2食はステーキ位の食事を摂らなければこの数字まで届きません。
そしてこのタンパク質制限は疑問視されることも多くあります。
腎機能が落ちてきている人にタンパク質制限をして効果があるという研究もあるのですが正直それも別条件の患者と比べにくい上に食事を完全にコントロールすることは難しいからです。
透析患者においてはすでに腎機能はなくなっている人がほとんどなのでタンパク質を多く摂ったところで腎臓に影響が出る心配はありません。体に溜まった尿素窒素は透析で除去すればいいのです。
ということでタンパク質制限はそこまで厳しく行わなければいけないものではないといった内容でした。
理由としては、
①タンパク質を沢山食べるのは大変だから
②タンパク質制限に関する研究が微妙だから
といった感じでした。
タンパク質自体は少なすぎると逆に体にあっという間に悪影響が出てしまうので摂らなさすぎるのも良くないです。
最後まで読んで下さってありがとうございました。参考にして頂けたら嬉しいです。
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