透析は時間の掛かる治療です。
ただ時間が掛かると病院から説明されて不明なことであったり疑問に思うことはあるかと思います。
今回は透析の時間に関して書いていきます。
- 基準になる時間はどの位なのか?
- 病院で説明された時間は本当に必要なのか?
- 時間は短くできないのか?
- 日数は減らせないのか?
- 逆に長く透析した方が体にいいのか?
このあたりが透析に関する疑問になってくると思うので説明していきたいと思います。
「基準になる時間はどの位なのか?」
週3回✖️4時間という時間が基本になります。
月水金もしくは火木土のどちらかの曜日コースを選んで次に午前中もしくは午後の時間帯に透析を行うようになります。
最近では夜透析を行うクリニックも増えてきてるので仕事と折り合いをつけている患者さんも多くいます。
夜間帯だと大体、こんな感じの時間スケジュールの事が多いですので参考までに
- 17~18:00 病院に行って透析開始
- 4時間透析
- 21~22:00 透析終了後、帰宅
もしくは夜に病院に行って病院にそのまま泊まり朝に透析治療を終えるオールナイト透析という選択もあります。
しかしこちらは夜安眠出来なかったり病院もスタッフを確保出来なかったりとあまり行われている病院は多くはないですが選択肢の1つとして病院を探してみるのもいいと思います。
「病院で説明された時間は本当に必要なのか?」
「時間は短くできないのか?」
「日数は減らせないのか?」
時間や日数は基本的には減らせません。
現在多くの施設で基準になっているのは4時間の透析です。
なぜ4時間かというと体の中の老廃物をきれいにするのにその位の時間が必要だからです。
時間を4時間よりも短くしてしまうと血液をきれいにすることができずに老廃物がたまっていってしまいます。
そうなってくると透析治療が不足して体に影響が出てくる可能性があります。
その為、透析時間を短くしたり日数を減らしたりするのはやめた方がいいと思います。
「逆に長く透析した方が体にいいのか?」
これは実際に考える人は少ないかもしれませんが参考までに書いておきます。
4時間透析が基準になることは書きましたが実はもう少し長くやった方が生命予後がよくなると最近の研究では言われています。
老廃物の中に長く透析をやった方がそれだけきれいになるものがあるからです。
特に若い人はこの老廃物を多く除去した方がいいのと食事量や活動量が多いことから若い人ほど長時間透析をやった方がいいです。
現在は5時間の透析を行う事が最も生命予後がいいとされています。
そして透析治療に熱心な病院や医師はより患者さんに生きて欲しいと思っているので長時間の透析を推奨しています。病院によっては6時間以上透析をやる施設もあります。
長時間透析のメリットとして
- 除水速度が緩やかになるので脱水を起こしにくい。
- 血液がよりきれいになる。
デメリットは拘束時間が長くなることですね。
それでも透析の時間を短くしたい時間を有効に使いたい場合は
- 医師に時間短縮を申し出る。
- オールナイト透析(時間短縮はない)
- 家で透析(時間短縮はない)
方法はいくつかあるのですがどれも少しハードルが高いのと下2つに至っては時間短縮ではなく時間の有効活用ができる方法になってます。
そしてオールナイト透析は寝れない、家で透析はハードルが高いので正直実行に移すのは難しいと思います。
透析はどうしても時間が掛かる治療にはなりますが病院のスタッフもできるだけサポートしてくれると思います。
最後まで読んで下さってありがとうございました。参考にして頂けたら嬉しいです。
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