完全に無料で利用できるAI音声ツールは多くはないですが、いくつか試してみる価値のある無料ツールや、無料の範囲でかなり活用できるツールがあります。これらを使えば、プロジェクトの規模が小さかったり、音声を試作するだけであれば十分役立ちます。
完全無料で利用できるAI音声ツール
- Google Text-to-Speech API(Google TTS)
- 特徴: Googleが提供するAI音声合成ツールで、テキストを音声に変換できます。Chrome拡張やGoogle CloudのAPIとしても使えるため、個人利用には便利です。
- 主な用途: 簡単な音声生成、ナレーションの試作
- 使い方: 無料の範囲でAPIを使えますが、APIの利用にはGoogle Cloudアカウントが必要です。登録後、無料枠を超えない範囲で利用できます。
- 制約: API利用に詳しくない場合は導入がやや難しいこともあります。
- NaturalReader Free Online
- 特徴: NaturalReaderの無料オンライン版は、簡単な音声生成機能があり、テキストを自然な音声で再生できます。
- 主な用途: ナレーションの作成、学習コンテンツ、Web記事の音声化
- 使い方: Webサイト上にテキストを入力し、ボタンをクリックするだけで音声再生できます。
- 制約: 音声のダウンロードは有料プランでのみ可能ですが、プレイボタンで再生し、音声ファイルが不要な場合は利用価値があります。
- Balabolka(Windows向け)
- 特徴: Windows対応の音声読み上げソフトで、PC内のテキストファイルを音声に変換できます。日本語にも対応しており、いくつかの声の種類も選べます。
- 主な用途: PC内のドキュメントの音声化、プレゼンテーション資料の読み上げ
- 使い方: テキストを入力して読み上げ機能を利用することができます。音声ファイルとして出力することも可能です。
- 制約: Windows専用で、自然な音声のクオリティには限界があります。
- Microsoft Edgeの読み上げ機能
- 特徴: Microsoft Edgeブラウザの「読み上げ機能」は、WebページのテキストをAI音声で読み上げることができます。
- 主な用途: Webページの読み上げ、記事のオーディオ化
- 使い方: Edgeで読み上げたいページを開き、右クリックメニューから「音声で読み上げる」を選択するだけです。
- 制約: Microsoft Edgeブラウザのみの機能で、音声をダウンロードしたり加工したりはできません。
有料プランもあるが無料範囲で活用可能なAI音声ツール
- Play.ht (無料プラン)
- 特徴: Play.htは無料プランでも数種類の音声を試すことができます。プレゼンテーションのナレーションや基本的なプロジェクトのテキスト読み上げには十分です。
- 主な用途: 小規模プロジェクトのナレーション、プレゼンの試作
- 制約: 無料プランでは利用できる文字数が限られており、商用利用は有料プランに移行する必要があります。
- Murf.ai (無料トライアル)
- 特徴: Murf.aiは無料トライアルとして、一部の音声生成が試せます。プロフェッショナルな音声が多く、初回トライアルでもクオリティの高い音声が体験可能です。
- 主な用途: 広告用の音声、ポッドキャストナレーション
- 制約: トライアル期間終了後は有料プランが必要ですが、試作には活用しやすいです。
- Descript(無料プラン)
- 特徴: Descriptは無料プランで音声編集と文字起こしが可能で、短い音声の生成やテキストの読み上げが行えます。
- 主な用途: ポッドキャストの編集や短いクリップの作成
- 制約: 音声生成に制限があり、編集機能をフルに使うには有料プランにアップグレードが必要です。
無料版やトライアル版であっても、シンプルなナレーションや短いプロジェクトであれば、質の高い音声が作成可能です。また、音声ファイルのダウンロードができない場合、PCで再生して別途録音するなどの方法を使うことで、無料ツールでも柔軟に活用できるでしょう。