レーシック治療は、角膜をレーザーで削ることで視力を矯正する外科手術です。近視、遠視、乱視などの視力異常を改善するための一般的な方法として知られています。以下に治療の概要、費用の内訳、入院の有無、予後について詳しく説明します。
レーシック治療の概要
- 治療の仕組み
- エキシマレーザーで角膜の屈折力を調整し、網膜に焦点を正確に合わせることで視力を矯正します。
- フラップを作成する際、マイクロケラトーム(刃)やフェムトセカンドレーザーが使用されます。
- 治療の種類
- スタンダードレーシック:基本的な手術。
- アイデザインレーシック(ウェーブフロントレーシック):患者ごとの角膜形状を解析し、個別に対応。
- イントラレーシック:レーザーのみでフラップを作成し、精度が高い。
- PRK/LASEK:フラップを作成せず、表面の角膜を削る手術。角膜が薄い患者向け。
費用の内訳
治療費は手術の種類やクリニックにより異なります。以下は一般的な費用の内訳です。
- 術前検査費
- 10,000~30,000円
精密検査で適応可能か確認します。この費用は治療費に含まれることもあります。
- 10,000~30,000円
- 手術費用
- スタンダードレーシック:100,000~200,000円/片目
- アイデザインレーシック:150,000~300,000円/片目
- イントラレーシック:200,000~350,000円/片目
- PRK/LASEK:150,000~300,000円/片目
- 術後検診費
- 初期の術後検診は多くの場合無料ですが、長期的なメンテナンスは別途費用(5,000~10,000円/回)がかかることも。
- その他の費用
- 万が一の再手術に備えた保証プランや延長保証(オプション):10,000~50,000円
入院の有無
- 入院は不要です。
- レーシック手術は日帰りで行われ、手術時間は片目10~20分程度と短時間です。
- 手術後は、約1~2時間の休憩を経て帰宅可能です。
予後(術後のケアと注意事項)
- 術後の視力回復
- 多くの場合、翌日から視力が回復し始め、1週間~1ヶ月で安定します。
- 術後のケア
- 抗生物質と抗炎症点眼薬を使用。
- 強い運動や水泳、化粧は約1~2週間控える必要があります。
- ドライアイの症状が出る場合があるため、定期的な点眼が推奨されます。
- リスクと副作用
- 見え方のハロー・グレア(光がにじむ症状)やドライアイが一時的に起こる場合があります。
- 非常に稀ですが、角膜炎や視力の低下といった合併症のリスクがあります。
- 長期的なメンテナンス
- 6ヶ月~1年に1回の定期検診が推奨されます。
レーシック治療のメリットとデメリット
メリット
- メガネやコンタクトが不要になる可能性が高い。
- 短時間で視力矯正が可能。
- 日常生活が快適になる。
デメリット
- 適応できる条件が限られており、角膜が薄い場合や強度の近視の場合は難しい。
- まれに合併症や術後の視力低下が発生する可能性。
- 費用が高額で保険適用外。
まとめ
レーシック治療は、視力矯正のための安全で効果的な方法として広く選ばれていますが、慎重な検討と適切な医療機関の選択が重要です。術前の検査やカウンセリングを受け、自分に合った治療法を選ぶことをおすすめします。また、費用は高額ですが、医療費控除の対象になる場合がありますので、税制のメリットも活用しましょう。