亜鉛を過剰に摂取することのデメリット

亜鉛をサプリメントで摂取する際には、いくつかの注意点があります。摂りすぎや他の栄養素とのバランスを考慮しながら、適切に活用しましょう!


1. 過剰摂取に注意(1日の上限量)

推奨摂取量(1日あたり)

  • 成人男性:10〜11mg
  • 成人女性:8mg
  • 妊婦・授乳中の女性:9〜12mg

上限摂取量(1日あたり)

  • 成人:40〜45mg(個人差あり)
    • これを超えると副作用のリスクが高まるため注意!

→ サプリメントで摂る場合は、多くても1日30mg程度に抑えるのが理想


2. 亜鉛の過剰摂取による副作用

摂りすぎると以下のリスクが発生します。
✅ 吐き気・嘔吐・胃の不快感(空腹時に摂取すると特に起こりやすい)
✅ 銅の吸収阻害 → 貧血や免疫低下
✅ 免疫機能の低下(過剰摂取で逆に感染症リスクが上がる)
✅ 鉄・カルシウムの吸収阻害 → 骨密度の低下
✅ 神経系の異常(しびれ・集中力低下)

→ 亜鉛を長期間にわたって50mg以上摂るのは危険


3. 亜鉛の吸収を高める摂り方

亜鉛の吸収率は15〜40%程度で、他の成分と組み合わせると効果的に吸収できます。

✅ ビタミンCと一緒に摂る(吸収率UP)
✅ クエン酸(柑橘類など)と摂る(吸収促進)
✅ 動物性たんぱく質と摂る(亜鉛の吸収が良くなる)

📌 空腹時は避ける(胃を荒らす可能性があるため、食後に摂るのがベスト)


4. 亜鉛の吸収を阻害するものを避ける

✅ フィチン酸(玄米・豆類・全粒穀物)

  • フィチン酸は亜鉛と結合し、吸収を妨げる。
  • 対策:加熱調理や発酵食品(納豆など)を選ぶと影響が減る。

✅ 食物繊維(特に不溶性繊維)

  • 亜鉛の吸収を阻害することがある。

✅ カフェインやアルコール

  • 亜鉛の排出を促進してしまう。

✅ カルシウム・鉄との競合

  • 亜鉛と鉄・カルシウムは同じ吸収経路を使うため、サプリメントを同時に摂ると吸収が低下する可能性がある。
  • 亜鉛サプリは鉄・カルシウムとは時間をずらして摂取するのがベスト

5. どのサプリの形態が良い?(吸収率の違い)

亜鉛サプリにはいくつかの種類があります。

形態特徴・吸収率
グルコン酸亜鉛吸収率が良く、胃に優しい(おすすめ)
クエン酸亜鉛吸収率が高めで、胃の負担が少ない
ピコリン酸亜鉛吸収効率が非常に良い
硫酸亜鉛吸収率は高いが、胃の不快感を起こしやすい
酸化亜鉛吸収率が低め(コスパは良いが効果が薄い)

→ おすすめは「グルコン酸亜鉛」「クエン酸亜鉛」「ピコリン酸亜鉛」


6. どんな人がサプリでの摂取を考えるべき?

✅ ベジタリアン・ヴィーガン(植物性食品には亜鉛が少ない)
✅ 妊娠中・授乳中の女性(推奨摂取量が増加)
✅ 高齢者(吸収能力が低下し、味覚障害になりやすい)
✅ スポーツ選手(汗で亜鉛が失われやすい)
✅ ストレスが多い人(ストレスで消費が増える)


まとめ(サプリを飲むときのポイント)

✔ 1日30mg以下に抑え、過剰摂取を避ける
✔ 食後に摂取し、胃の不快感を防ぐ
✔ ビタミンCやクエン酸と一緒に摂ると吸収UP
✔ 鉄・カルシウムサプリとは時間をずらして摂取
✔ グルコン酸亜鉛・クエン酸亜鉛・ピコリン酸亜鉛が吸収率◎

バランスの取れた食事を基本に、足りない分をサプリで補うのが理想的です!