
骨折にはさまざまな種類があり、それぞれの治療方法も異なります。以下に、主な骨折の種類と治療について説明します。
骨折の種類
- 単純骨折(閉鎖骨折)
- 皮膚が損傷されていない骨折。
- 比較的軽度で、適切な固定による治療が可能。
- 複雑骨折(開放骨折)
- 骨が皮膚を突き破り、外部に露出する骨折。
- 感染のリスクが高いため、手術が必要になることが多い。
- 粉砕骨折
- 骨が複数の破片に分かれる骨折。
- 手術による固定(プレートやスクリュー)が必要になることが多い。
- 疲労骨折(ストレス骨折)
- 繰り返しの負荷により発生する微小な骨折。
- 休養や固定で回復することが多い。
- 病的骨折
- 骨粗鬆症や腫瘍などが原因で発生する骨折。
- 根本的な病気の治療とともに骨折治療が必要。
- 圧迫骨折
- 主に脊椎に起こり、骨が押しつぶされるように変形する骨折。
- 高齢者に多く、コルセットや手術が行われることがある。
治療方法
- 保存療法(手術なし)
- 軽度の骨折(単純骨折や疲労骨折)ではギプスやシーネで固定し、自然治癒を待つ。
- 松葉杖の使用で負担を軽減する。
- 手術療法
- 骨のずれが大きい場合や粉砕骨折では、手術による固定が必要。
- 内固定法(プレート・スクリュー・髄内釘を使用)
- 外固定法(体外からピンやフレームで固定)
- リハビリテーション
- 固定後の関節硬直や筋力低下を防ぐため、適切なリハビリを実施。
骨折後の注意点
- 安静を守る:無理な動きは治癒を遅らせる。
- 栄養補給:カルシウムやビタミンDを摂取して骨の回復を促進。
- 医師の指示に従う:リハビリや再診を怠らない。
骨折の種類によって治療方法が異なるため、適切な診断と治療が重要です。
剥離骨折について
**剥離骨折(はくりこっせつ)**は、筋肉や靭帯が骨についている部分が強い力で引っ張られ、骨の一部が剥がれるように折れる骨折です。スポーツや転倒などで発生することが多く、特に成長期の子どもやアスリートに多いのが特徴です。
剥離骨折の原因
- 急激な動きや強い負荷
- ダッシュやジャンプの着地時に筋肉が強く引っ張られる
- 転倒や衝撃で靭帯に強いテンションがかかる
- 成長期の子どもに多い
- 成長軟骨が未発達なため、強い力で骨が剥がれやすい
- スポーツでの負担
- サッカー、バスケットボール、野球などのスポーツで頻発
- 走る・蹴る・ジャンプする動作で起こる
よく起こる部位
- 足の骨
- 足関節(くるぶし):ジャンプの着地や捻挫で発生
- 大腿骨(太ももの骨)の付け根:ダッシュやキック動作で発生
- 手や腕の骨
- 指の関節:ボールを強く打つ、転倒時の手のつき方など
- 肩周辺(肩甲骨や鎖骨):投球動作や激しい接触プレーで発生
剥離骨折の症状
- 痛みと腫れ(患部に強い痛みがあり、腫れが出る)
- 動かすと痛い(関節を動かすと鋭い痛みがある)
- 内出血(皮膚が青紫になることがある)
- 場合によっては歩行困難(足の場合、歩くのが困難になることも)
治療方法
1. 保存療法(手術なし)
- 軽度の場合
- ギプスやテーピングで固定
- 安静にして自然治癒を待つ(通常4~6週間で回復)
- リハビリが重要
- 固定期間後、関節の動きを取り戻すためのストレッチや筋トレを実施
2. 手術療法(まれ)
- 骨片が大きくずれた場合、スクリューやワイヤーで固定する手術が必要
剥離骨折の予防
- 準備運動とストレッチ(筋肉や関節を柔軟にする)
- 適切なトレーニング(無理な負荷をかけすぎない)
- 疲労を溜めない(疲れた状態での激しい運動を避ける)
剥離骨折はしっかりと治さないと再発しやすいので、早期の治療とリハビリが大切です。