透析を行なっている人には常日頃から気に留めなくてはならない事として水分管理の問題があります。
透析でなぜ除水が必要になるかというのは詳しくはこちらを参照して下さい。
透析患者の体重増加量は目標では
- 透析間が中1日で体重の3%
- 透析間が中2日で体重の5%
この位の水分増加量だと透析の除水が体に負担があまり掛からないでできると言われています。
ではこれは具体的には体重が60kgの人だと
- 60kgの3%は1.8L
- 60kgの5%は3L
といった水分増加量になります。
じゃあ水分をコントロールする方法はというと
これは塩分をコントロールすることに繋がります。
人間の体は自分の体の濃度を一定に保つ働きがあります。
そこに大きく関わってくるのが塩分になります。
食塩を食べると水を飲んで体の濃度を一定に保つということです。
そしてこれから計算の仕方を書いていきますが透析患者の塩分摂取量は1日で塩分摂取量5~8gです。
なぜそれだけしか塩分を摂取してはいけないの計算はこれから書いていきますが難しいと感じる人は1日の塩分摂取量5~8gだけでも覚えておくと生活の基準になると思うのでそこだけでも覚えてみて下さい。
では計算方法について書いていきます。
食塩を8g取ると水分が1L必要になります。
食塩をナトリウムに換算するには
ナトリウムmg✖️2.54➗1000=食塩gとなります。
これが分かりにくい、または計算が面倒臭い時は
ナトリウム400g=食塩1gとなります。
ということは1日に取っても大丈夫な食塩の量は?
中1日での増加量が3%だとすると食塩は14.4g(2日間で取っていい食塩の量です。)
中2日での増加量が5%だとすると食塩は24g(3日間で取っていい食塩の量です。)
ということになります。
実際に学会等で推奨されている1日の塩分摂取量5~8gなのでこの位の量になります。
上で計算方法などを記載しましたがこちらのHPで塩分計算を食品名を打ち込むだけで簡単にしてくれます。ので是非使ってみて下さい。
おすすめの塩分検索→https://calorie.slism.jp
このHPでは他の栄養素も一緒に検索することができるので他の気になりがちな糖質やタンパク質、カリウムやリンの数値も一緒にみることができます。
なので、まとめとしては
1日の塩分摂取量5~8gとhttps://calorie.slism.jpでの食品検索の2つを活用してもらえれば十分かと思われます。
塩分の摂り過ぎは透析患者にとっては命に関わることなので管理を少しずつでも始めていくのがおすすめです。
最後まで読んで下さってありがとうございました。参考にして頂けたら嬉しいです。
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