生体情報モニタやパルスオキシメーターでSpO2を測定するのは患者状態のモニタリングで病院に勤めている看護師さんや医療従事者はよくあることだと思います。
今回は臨床工学技士にとてもよく相談依頼のあるSpO2が測定できない状態について対応方法を書いていきますのでうまく測定ができないときに是非試してみて下さい。
まずはSpO2が測定できない場合の原因は大きく2つあります。
①機械側に原因がある。
これは純粋にパルスオキシメーター本体の故障です。ですが機器本体の故障は本来一番最後に考えられる原因として考えて下さい。
そして簡単に解決させることができる方法としては発光部と受光部が汚れてしまっていてSpO2の測定ができなくなっている可能性があるので機器の発光部と受光部をアルコール綿などで拭いて汚れを取り除く。これが最初に行う解決策になります。機器側でなにか原因がある場合はこれ以外は修理が必要になってきます。
②患者に原因がある。
これは爪もしくは血管に異常があることが多いです。
爪に原因がある場合は爪が肥厚してしまっていたりマニュキアを塗っていたりして光が通過することができないことが原因になります。
そして血管に原因がある場合は低血圧で末梢に血液が行き届いていないもしくは熱が出ていたりして末梢血管が収縮してしまっていることでSpO2が測定できていないことがあります。
その様な場合には機器を着けている部分を温めるなどの処置をすることでSpO2が測定できるようになる場合があるので試してみて下さい。
①と②いずれの場合でも脈波波形が出ていない場合はSpO2が正常に測定出来ていないので脈波波形は正常に出ているか確認する様にして下さい。
そしてこれらの方法を行なってもSpO2の測定が行えない場合はSpO2はあくまで体表面の指標なので呼吸状態の示唆を見るときは動脈からの血液ガス分析を測定するようにしてみるのをおすすめします。
最後まで読んで下さってありがとうございます。参考にして頂けたら嬉しいです。
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