
新型アルファードを頭金100万円で、通常のローンと残クレで購入する場合のシミュレーションを比較します。
今回はより現実的な条件に近づけるため、車両価格を諸費用込みの総額で想定し、より正確な金利計算を行います。
シミュレーションの前提条件
- 車種・グレード: 新型アルファード Zグレード(ガソリン車 2WD)
- 車両総額: 約650万円(車両本体価格 + 諸費用、オプションなど)
- 頭金: 100万円
- ローン対象金額(借り入れ額): 550万円(650万円 – 100万円)
- 契約期間: 5年(60回払い)
- 金利: 4.5%(年率)
- ボーナス払い: なし
- 【残クレのみ】
- 5年後の残価設定率: 50%
- 残価: 325万円(650万円 × 50%)
比較表:通常のローン vs 残クレ(頭金100万円の場合)
項目 | 通常のローン | 残クレ |
頭金 | 100万円 | 100万円 |
ローン元金 | 550万円 | 550万円 |
最終回の支払い(残価) | なし | 325万円 |
月々の支払い額(概算) | 約102,500円 | 約47,500円 |
5年間の利息総額 | 約648,000円 | 約1,200,000円* |
5年間の総支払額**(頭金を除く) | 約6,148,000円 | 約6,700,000円 |
*残クレの利息総額は、5年間据え置きされる残価(325万円)にも金利がかかり続けるため、通常のローンよりも高額になります。 **総支払額は、ローン元金+利息総額の合計です。
比較からわかる3つのポイント
- 月々の支払いの差は歴然 残クレは、月々の支払いを通常のローンの半分以下に抑えられます。頭金100万円を入れても月々10万円を超える通常のローンに対し、残クレなら約4.7万円でアルファードに乗れるため、家計への負担を大きく軽減できます。
- 残クレは利息総額が倍近くに 月々の支払いが安い分、残クレは金利の負担が大きくなります。その原因は、残価(325万円)に5年間ずっと金利がかかり続けるからです。この金利のカラクリが、残クレの総支払額を押し上げる最大の要因です。
- 結局、総支払額は残クレのほうが高い 月々の支払いこそ安くても、最終的に車を買い取る場合、残クレの総支払額は通常のローンより50万円以上高くなります。 これは、月々の支払いの安さを得る代わりに、利息というコストを多く支払うことになります。
再ローンシミュレーション:残価325万円を2年で支払い
5年間の契約満了後、残価325万円をさらに2年間(24回払い)で再ローンを組む場合のシミュレーションをします。
現在は長期ローンもあるが車のローンは7年で組むのが一般的な為2年間(24回払い)を想定
前提条件の再確認
- 残価: 325万円
- 再ローン期間: 2年(24回払い)
- 再ローン時の金利: 4.5%(年率)
- ボーナス払い: なし
この条件で計算すると、月々の支払い額と利息総額は以下のようになります。
項目 | 金額 |
再ローン元金 | 325万円 |
再ローン時の月々の支払い額(概算) | 約142,000円 |
再ローン2年間の利息総額 | 約160,000円 |
再ローン2年間の総支払額 | 約3,410,000円 |
5年契約+2年再ローンの「総支払額」
- 5年間の月々支払い総額: 約2,850,000円
- 5年間の利息総額: 約1,200,000円
- 再ローン2年間の月々支払い総額: 約3,410,000円
- 再ローン2年間の利息総額: 約160,000円
- 頭金: 100万円
最終的な総支払額(7年間): 100万円(頭金)+2,850,000円(5年間の月々払い)+3,410,000円(2年間の再ローン払い)=約7,260,000円
このシミュレーションからわかること
- 最終的に月々の負担が大きくなる 残クレの最初の5年間は月々約4.7万円で済みますが、残価を再ローンで支払う2年間は、月々の支払いが約14.2万円と大幅に跳ね上がります。 これは、高額な残価を短い期間で返済するためです。
- 総支払額はさらに高くなる 通常のローンでは5年で完済するのに対し、残クレ+再ローンでは計7年かけて支払います。この結果、金利の負担がさらに増え、最終的な総支払額は通常のローン(約615万円)よりも100万円以上高くなります。