【比較】店舗のある銀行とネット銀行のメリットとデメリットについて

店舗のある銀行(メガバンク、地方銀行、信用金庫など)と、実店舗を持たない**ネット銀行(インターネット専業銀行)**には、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。

主な違いを比較した表と、それぞれの特徴をまとめました。


店舗のある銀行 vs. ネット銀行 比較表

項目店舗のある銀行 (メガバンク・地銀など)ネット銀行 (インターネット専業銀行)
実店舗・窓口あり(全国または地域に展開)原則なし
金利(預金)低めの傾向高めの傾向(コスト削減分を還元)
手数料ATM時間外や他行宛振込手数料は高めの傾向安めの傾向(無料回数が多いことが多い)
利用時間・場所窓口は平日昼間のみ。ATMは時間に制約あり。24時間365日インターネットで取引可能
サポート対面で専門家に直接相談・手続きが可能電話、メール、チャットが中心(対面不可)
信頼・安心感支店網と長い歴史で高い安心感がある比較的新しい銀行が多く、自己管理が重要
決済・引落公共料金や一部の口座振替に対応しやすい一部の収納機関で対応できない場合がある

各銀行の特徴

1. 店舗のある銀行(メガバンク・地方銀行など)

メリット

  • 対面での相談・サポート: 住宅ローンや資産運用など、複雑な手続きや不安な点を窓口で直接、行員に相談できます。
  • 安心感・信頼性: 長い歴史と全国的な支店網(または地域密着のネットワーク)があり、特に高齢の方や法人取引で高い信頼感があります。
  • 現金の取り扱い: 自行のATMが多く、大口の入出金や両替などの現金の取り扱いがスムーズです。
  • 各種決済対応: 公共料金や税金、様々なサービスの引き落とし口座として設定しやすいです。

デメリット

  • 金利が低い: 実店舗の運営や人件費などのコストがかかるため、預金金利はネット銀行に比べて低く設定されがちです。
  • 手数料が高い: ATMの時間外利用や他行宛振込手数料がネット銀行より高い傾向にあります。
  • 利用時間に制約: 窓口の営業時間が平日昼間に限られるため、忙しい方は手続きのために休みを取る必要があります。

2. ネット銀行(インターネット専業銀行)

メリット

  • 金利が高い: 実店舗を持たないことで運営コストを大幅に削減できるため、その分を預金金利の優遇やサービスの向上に還元しており、高い金利が期待できます。
  • 手数料が安い: 多くのネット銀行で、ATM利用手数料や他行宛振込手数料の無料回数が多く設定されています。
  • 利便性が高い: スマホやパソコンから24時間365日、場所を選ばずに取引(振込、残高照会など)が完結します。
  • 手続きが早い: 口座開設や各種申し込みがオンラインで完結するため、店舗に行く手間がなく、スピーディな対応が可能です。

デメリット

  • 対面サポートがない: 窓口がないため、担当者と対面で相談することはできません。サポートは電話やチャットに頼ることになります。
  • 自己管理の重要性: IDやパスワードの管理、セキュリティ対策などをすべて自分で行う必要があります。
  • 一部引落しに非対応: 一部の収納機関(公共団体など)によっては、ネット銀行の口座を引き落とし口座として設定できない場合があります。

どちらを選ぶべきか?

選択のポイントおすすめの銀行
安心感と対面相談を重視店舗のある銀行(メインバンク、住宅ローンなど)
利便性、金利、手数料を重視ネット銀行(貯蓄用、サブ口座、投資用など)

多くの人は、給与受取や公共料金の引き落としに店舗のある銀行を使い、貯蓄や投資資金の運用にネット銀行を活用するなど、両者を使い分ける方法を採用しています。