
出生前診断の検査種類ごとの費用目安
出生前診断の費用は、医療機関や検査内容(基本検査のみか、追加の遺伝子解析を含むか)によって異なります。日本では基本的に自由診療のため保険適用外で、自己負担となります。2025年現在の一般的な相場を、信頼できる医療機関の情報に基づいてまとめました。実際の費用は施設で確認し、カウンセリング時に見積もりを取ることをおすすめします。一部の自治体や施設で補助制度(例: 羊水検査の20万円上限補助)がある場合もあります。
検査種類 | 種類の概要 | 費用目安(税込) | 注意点 |
---|---|---|---|
超音波検査 | 胎児の形態異常を画像で確認。妊娠初期から可能で、非侵襲的。 | 3万円〜5万円 | 定期健診の一部として安くなる場合あり。胎児ドックとして追加検査すると高くなる。 |
母体血清マーカー検査 | 母体の血液から染色体異常のリスクを評価(トリプルテストやクアトロテスト)。15〜18週頃。 | 2万円〜3万円 | 精度は中程度。NIPTより安価でアクセスしやすい。 |
NIPT(非侵襲的出生前遺伝学的検査) | 母体の血液から胎児DNAを分析。高精度のスクリーニング。10週以降可能。 | 8万円〜20万円 | 施設により幅あり。陽性時の確定検査が含まれるプランも(例: 14万円前後)。判定保留時は再検査無料の場合あり。 |
羊水検査 | 羊水を採取して染色体・遺伝子を確定診断。15〜20週頃。流産リスク約0.1〜0.3%。 | 10万円〜20万円 | 入院処置料(約10万円)が別途かかる場合あり。総額で20万円超える施設も。 |
絨毛採取(CVS) | 胎盤の絨毛を採取して確定診断。11〜14週頃。流産リスク約0.5〜1%。 | 10万円〜20万円 | 羊水検査と同程度。追加のDNA抽出費(1〜2万円)がかかる場合あり。 |
補足
- 総額の変動要因: カウンセリング料(1〜2万円)、超音波併用、結果説明料が追加されることが多いです。例: NIPT+羊水検査のセットで30万円以上になるケースも。
- 補助・控除: 医療費控除の対象外ですが、一部の病院で陽性時の確定検査補助あり。自治体助成は限定的(例: 母体血清マーカー検査の一部補助)。
- 推奨: 費用だけでなく、リスクや精度を考慮して選んでください。認定施設(日本産科婦人科学会推奨)で受けるのが安心です。