【入院費用を抑える】病院の「個室代(差額ベッド代)」平均相場と知っておくべき重要ポイント

日本で病院に入院する際の個室(差額ベッド代)の費用は、病院や地域、部屋のタイプによって大きく異なりますが、以下に全国的な平均相場をまとめます。


1. 差額ベッド代の平均相場(1日あたり)

厚生労働省の調査(2023年時点の最新データ)によると:

部屋のタイプ平均費用(1日)
4人部屋約 300円
2人部屋約 1,500円
1人部屋(標準)約 6,000~8,000円
1人部屋(高級・特別個室)15,000円~50,000円以上

注意:高級病院(大学病院や都心の私立病院)では、10万円/日以上の特別室もあります。


2. 入院期間別の目安(1人部屋・標準の場合)

入院期間費用目安(1日8,000円の場合)
3日間約 24,000円
1週間約 56,000円
1ヶ月約 240,000円

3. 差額ベッド代のルール(重要!)

  • 患者の希望で個室を選んだ場合 → 全額自己負担
  • 医療上の必要性で個室に入った場合(感染症など) → 保険適用で無料
    • 例:結核、コロナ重症、免疫不全など

4. 実際の病院例(参考)

病院例1人部屋(1日)
地方の公立病院3,000~6,000円
都内の総合病院8,000~15,000円
大学病院(特別室)20,000~50,000円

個室料金についてのポイント

  1. 料金の幅が非常に大きい 病院が自由に設定できるため、最も安い病院では数十円、高い病院では1日あたり数十万円という非常に大きな差があります。特に都市部の大きな病院では、個室料金が高くなる傾向があります。
  2. 特別室はさらに高額 上記の「1人部屋」とは別に、バス・トイレ・キッチン・応接セットなどが備え付けられた「特別室」を設けている病院もあり、この場合はさらに高額になります(例:1日あたり数万円~数十万円)。
  3. 入院日数に応じて総額が増える 差額ベッド代は1日ごとにかかるため、入院が長引くほど総額は大きくなります。例えば、1日8,400円の個室に30日間入院した場合、差額ベッド代だけで約252,000円となります。
  4. 支払いが不要なケースもある 患者さんの希望ではなく、病院側の都合で個室に入院した場合や、病状が重篤で治療上の必要性がある場合などは、差額ベッド代を支払う必要はありません。

個室を希望される場合は、入院手続きの際に必ず病院に料金を確認し、差額ベッド代についての同意書にサインすることになります。