その「股の膨らみ」放置は危険! 鼠径ヘルニア(脱腸)のサイン、嵌頓(かんとん)リスク、手術で治す完全ガイド

鼠径(そけい)ヘルニア(脱腸) についての 完全ガイド です。
 入院+手術 が基本で、医療保険も出やすい 病気です。


1. 鼠径ヘルニアとは?

項目内容
正式名称鼠径ヘルニア(そけいへるにあ)
俗称脱腸
場所股(そけい部) → 足の付け根(鼠径部)
仕組み腹膜が 弱い部分(鼠径管) から 腸や脂肪が飛び出す
見た目ぽっこり膨らむ(立ったり咳で目立つ)

イメージ
腹壁に 穴が開いて腸が袋から飛び出す 感じ


2. 種類(2パターン)

種類特徴頻度
間接ヘルニア生まれつきの穴(胎児期の名残)子供~若者に多い
直接ヘルニア加齢で筋肉が弱る → 穴が開く中高年に多い

3. 主な症状

段階症状
初期股の膨らみ(立ったり咳で出る) ・軽い違和感
中期重い感じ痛み(特に重い物を持つと)
危険嵌頓(かんとん) → 腸が詰まって 激痛+嘔吐

嵌頓=緊急手術(数時間で腸が壊死するリスク)


4. 診断方法

方法内容
問診・触診医師が 咳をさせて膨らみを確認
超音波腸が飛び出してるか リアルタイムで確認
CT嵌頓や他の病気を除外

ポイント触るだけでほぼ診断(超音波で確定)


5. 治療法

状態治療法入院期間
軽症~中等症手術(ヘルニア修復術)1~3日
嵌頓(緊急)緊急手術3~7日

手術が唯一の根治法
「コルセット」「安静」では 治らない


6. 手術の種類(2択)

種類特徴入院保険給付
腹腔鏡手術(推奨)3か所の小さい穴 ・メッシュで補強 ・再発率 1%以下1~2日10倍
従来の開腹手術5~10cmの切開 ・再発率 5~10%2~3日10倍

2025年現在腹腔鏡が90%以上(日帰りも増加中)


7. 入院期間・回復の目安

手術入院退院後
腹腔鏡1~2日翌日から歩行・食事OK
開腹2~3日1週間は安静

仕事復帰:デスクワーク → 3~7日後
力仕事 → 1ヶ月後


8. 医療保険の給付金(日額5,000円プラン)

項目条件受取額
入院給付金2日入院10,000円
手術給付金腹腔鏡(10倍)50,000円
合計60,000円

実質負担(高額療養費後) → 2~4万円
保険で+2万円の黒字 も!


9. 診療報酬・費用(3割負担)

項目総額自己負担(高額療養費後)
腹腔鏡手術(2日入院)15~20万円3~5万円
開腹手術(3日入院)18~25万円4~6万円

10. よくあるQ&A

質問回答
子供でもなる?◎ 生まれつきの穴で 乳幼児に多い
女性は?△ 男性の 10分の1(骨盤が広いため)
再発する?腹腔鏡+メッシュ → ほぼゼロ
手術しないと?嵌頓リスク → 必ず手術

まとめ表

項目内容
病気鼠径ヘルニア(脱腸)
場所股(足の付け根)
症状ぽっこり膨らみ → 嵌頓で激痛
治療手術のみ(腹腔鏡が主流)
入院1~2日
保険給付60,000円(日額5,000円)
費用3~5万円(高額療養費後)

今すぐすべきこと

  1. 股に膨らみ がある → 外科受診(触診で即診断)
  2. 痛み・嘔吐 → 救急車(嵌頓の可能性)
  3. 保険証券 を確認 → 「手術給付金 10倍」 があるかチェック