大人の骨折で生命保険・医療保険から受け取れる給付金は、加入している保険の種類・契約内容(特約の有無)によって大きく異なります。
以下に、一般的な保険商品の給付パターンと骨折ごとの目安額をまとめますが、実際の金額は保険証券や約款で必ず確認してください。
1. 医療保険(入院・手術給付金がメイン)
| 給付項目 | 条件・内容 | 骨折ごとの目安給付額 |
|---|
| 入院給付金 | 1日あたり5,000円 or 10,000円(契約による) | – 手首骨折(入院なし):0円 – 足首骨折(入院10日):5〜10万円 – 大腿骨骨折(入院30日):15〜30万円 |
| 手術給付金 | 手術の種類に応じて「5万円・10万円・20万円」など | – 保存療法(ギプス固定):0円(手術なし) – 骨接合術(プレート・髄内釘):5〜20万円 – 人工関節置換術:10〜40万円 |
| 通院給付金(特約) | 1回3,000〜5,000円、最大30〜60日 | – リハビリ通院20回:6〜10万円 |
例:標準的な医療保険(入院1日1万円+手術10万円)
→ 大腿骨骨折で入院30日+骨接合術 → 40万円給付
2. 生命保険(死亡保障がメインだが特約でカブる)
| 特約名 | 内容 | 骨折での給付例 |
|---|
| 災害入院特約 | 骨折=「不慮の事故」扱い → 入院日数×日額 | 入院20日 × 1万円 = 20万円 |
| 骨折・捻挫給付特約 | 骨折1回につき一時金(5〜20万円) | 1骨折につき5〜20万円(複数骨折でも1回扱いが多い) |
| 先進医療特約 | 特殊手術(ナビゲーション手術など) | 技術料実費(数十万円) |
3. 骨折部位別の「実例」給付シミュレーション
| 骨折部位 | 治療法 | 入院 | 給付金目安(医療保険+特約) |
|---|
| 手首(橈骨遠位端) | 保存療法 | 0日 | 0〜5万円(通院特約のみ) |
| 足首 | 骨接合術 | 10日 | 15〜25万円 |
| 大腿骨頸部 | 人工関節置換 | 30日 | 40〜70万円 |
| 骨盤+多発骨折 | 手術+長期入院 | 60日 | 80万円以上 |
4. 給付されないケース(要注意!)
| ケース | 理由 |
|---|
| 骨折が「病気」扱い | 骨粗鬆症による病的老化骨折 → 事故扱いにならない |
| 待機期間内 | 契約後3ヶ月以内の骨折は対象外 |
| 診断書未提出 | 医師の「骨折診断書」が必要 |
| 同一傷病の重複請求 | 医療保険+生命保険で同一入院は二重取り不可 |
5. 給付金請求の流れ(最短で受け取るコツ)
- 入院中に保険会社へ電話 → 必要書類を案内される
- 退院後すぐに診断書(骨折名・手術名記載)を依頼(3,000〜10,000円)
- 請求書+診断書+領収書を提出 → 1〜2週間で振込
コツ:診断書に「不慮の事故による骨折」と明記してもらうと特約対象に!
6. 2025年現在のトレンド
- 骨折一時金特約が人気(5〜10万円/回)
- 日帰り手術対応の保険が増加(手首骨折でも10万円給付)
- 高齢者向けプランは「骨粗鬆症性骨折」も事故扱いに(要確認)
まとめ:骨折でいくらもらえる?
| 骨折の重さ | 給付金の目安 |
|---|
| 軽度(手首・ギプス) | 0〜10万円 |
| 中程度(足首・手術) | 15〜30万円 |
| 重度(股関節・入院1ヶ月) | 40〜80万円以上 |
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