インフルエンザワクチンの副反応 完全詳細(2025年)

インフルエンザワクチンは世界で最も安全なワクチンの一つ。
副反応はほぼ軽症で、「打たないリスク」>「副反応リスク」です。


1. 副反応の頻度と種類(厚生労働省・PMDAデータ)

副反応頻度(発生率)詳細
局所反応(接種部位)30〜50%痛み・赤み・腫れ・硬結
全身反応5〜15%発熱・倦怠感・筋肉痛・頭痛
重篤な副反応極めてまれ(100万人に1人以下)アナフィラキシー、ギラン・バレー症候群

2. 局所反応(接種部位)の詳細

症状発現時間持続時間対処法
痛み接種直後〜24時間1〜2日冷やして安静
赤み・腫れ数時間〜1日後2〜3日冷湿布
硬結(しこり)1〜3日後1週間程度自然消失
リンパ節腫れ(脇の下)まれ数日問題なし

「痛くて腕が上がらない」→ 1〜2日で回復


3. 全身反応の詳細

症状発現時間持続時間対処法
発熱(37.5〜38.5℃)接種後6〜12時間1〜2日カロナール(解熱剤)
倦怠感・だるさ即日〜翌日1〜3日休息・水分
筋肉痛・関節痛即日〜翌日1〜2日ストレッチ・温める
頭痛即日〜翌日1日鎮痛剤(医師相談)
子ども特有泣き・不機嫌数時間抱っこ・水分

「風邪を引いた?」と思うが、2日でピタッと治まる


4. 重篤な副反応(極めてまれ)

副反応発生率症状対応
アナフィラキシー100万人に1〜2人接種後15分以内に ・じんましん ・呼吸困難・血圧低下即・医療機関でアドレナリン注射
ギラン・バレー症候群(GBS)100万人に1人接種後1〜3週間で 手足のしびれ・筋力低下入院・免疫グロブリン治療
脳炎・髄膜炎ほぼゼロ高熱+意識障害即入院

医療機関では「15〜30分待機」 → アナフィラキシー対応済み


5. 副反応が「出やすい人」

リスク理由
初めての接種免疫反応が強い
子ども(特に5歳以下)免疫が活発
アレルギー体質軽い反応が出やすい
前年に副反応あり今年も出る可能性

6. 副反応と「本物のインフルエンザ」の違い

項目ワクチン副反応本物のインフルエンザ
発熱37〜38℃台(1〜2日)39℃以上(3〜5日)
咳・鼻水ほぼなしあり
筋肉痛軽度全身ガクガク
感染力ゼロ他人にうつる

「ワクチンでインフルエンザにかかる」は都市伝説!


7. 副反応の対処法(自宅でできる)

症状対処
痛み・腫れ冷湿布(保冷剤をタオルで巻く)
発熱・だるさカロナール(アセトアミノフェン) ※子どもは体重で用量
しこり温める(3日目以降)
不安医療機関に電話相談

「熱が3日続く」「呼吸が苦しい」→ 即受診!


8. 副反応の発生率(年齢別)

年齢局所反応発熱重篤反応
6ヶ月〜5歳40%10〜15%極めてまれ
6〜64歳30〜50%5〜10%極めてまれ
65歳以上20〜30%2〜5%極めてまれ

高齢者は副反応が少ない!


9. 過去の誤解と真実

誤解真実
「ワクチンでインフルにかかる」× 死んだウイルスなので感染しない
「卵アレルギーは打てない」◎ 卵成分は0.1μg以下(ほぼゼロ)
「副反応=危険」◎ 99.9%は軽症

10. 医療機関での対応

対応内容
接種前問診票でアレルギー・体調確認
接種後15〜30分待機(アナフィラキシー観察)
副反応時無料相談窓口(PMDA:0120-149-931)

まとめ:副反応の「鉄則」

99%は「痛み+軽い発熱」で2日で終わり
重篤反応は100万人に1人以下
医療機関で15分待機 → 安全
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「副反応が怖い」より「肺炎で入院」が100倍怖い!


受診の目安(副反応で)

症状即受診!
接種後15分以内にじんましん+息苦しい
熱が39℃以上+3日続く
手足のしびれ・力が入らない