子どもは大人より急激に悪化しやすく、38.5℃以上の突然の高熱が最初のサインになることがほとんどです。「昨日まで元気だったのに急にグッタリ…」が典型パターン。
以下、年齢別・時間経過ごとの症状を表でまとめました(厚生労働省・日本小児科学会2025年ガイドライン準拠)。
症状表
| 時間経過 | 0~3歳(乳幼児) | 4~9歳(幼児~学童) | 10歳以上(高学年~中学生) | 特に注意すべき危険サイン(即119) |
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| 発症0~6時間(最初に気づく) | ・突然38.5~40℃の高熱 ・顔が真っ赤 ・急に泣き止まなくなるorぐったり | ・「寒い!」と震える・突然の高熱(39℃超) ・頭が痛い(額を押さえる) | ・ゾクゾク寒気 ・急な高熱・全身の筋肉痛(「体が痛い」) | 熱性けいれん(初回発症が多い) |
| 発症6~12時間(ピーク前) | ・咳がゴホゴホ連続 ・鼻水ドバドバ ・ミルク・離乳食拒否 ・眠れずに泣き続ける | ・激しい咳+鼻水 ・喉が痛くて「ご飯食べられない」 ・頭痛で「目が痛い、光がまぶしい」 | ・咳+喉の痛み ・全身倦怠感で「動きたくない」 | 呼吸がハァハァ(30回/分以上)ぐったりして呼びかけに反応薄い |
| 発症12~24時間 (症状ピーク) | ・熱が40℃超え・咳き込んで吐く・耳を押さえて泣く(中耳炎合併) | ・熱40℃前後が続く・咳で夜中起きる ・腹痛・下痢(特にB型) | ・熱39~40℃ ・咳+強い倦怠感 ・食欲完全消失 | 唇が紫色、酸素飽和度94%以下 意識がぼーっとする |
| 発症24~48時間 | ・熱がやっと下がり始めるが、咳が激しい ・ゼーゼー喘鳴(クループ様) | ・熱は下がるが咳が残る ・「まだだるい…」 | ・熱は下がるが咳+倦怠感残る | 熱が下がらず3日目も39℃以上 |
子ども特有の「要注意初期症状」トップ5(保護者が見逃しやすい)
- 突然の高熱+急なグッタリ → インフル疑いNo.1
- 咳き込んで吐く → 乳幼児で特に多い
- 耳を押さえる・首を振る → インフル合併中耳炎のサイン
- 「お腹痛い」+下痢 → 2025年B型流行で増加中
- 熱性けいれん(生まれて初めてのけいれんはほぼインフル)
年齢別「これはインフルかも!」チェックリスト
| 年齢 | ほぼ100%出る症状 | 7~8割で出る症状 | 見逃さないで! |
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| 0~2歳 | 突然の高熱(38.5℃以上) | ゴホゴホ咳、鼻水ドバドバ | ミルク拒否、ぐったり |
| 3~6歳 | 突然の高熱+寒気 | 喉の痛み、頭痛 | 「目が痛い、光がまぶしい」 |
| 7歳以上 | 高熱+全身筋肉痛 | 咳、倦怠感 | 「学校行けない…」 |
保護者がすぐやるべきこと(初期症状が出たら)
- すぐ体温測定 → 38.5℃以上ならインフル濃厚
- 自宅同時キット(Panbio・クイックナビ)で即検査 → 発症6時間後からでも陽性出やすい
- 小児科に電話 → 「インフル疑い、熱○℃」と伝えると優先案内してくれる病院多数
- 解熱剤はアセトアミノフェンだけ(カロナール・アルピニー坐薬OK)→ ボルタレン・ロキソニンはNG(インフル脳症リスク)
- 水分補給をこまめに → OS-1やアクアライトがベスト