熱が出たとき、病院で受けるインフルエンザ検査には、主に**「迅速抗原検査」と「PCR検査(遺伝子検査)」**の2種類があります。
迅速検査は「15分で結果が出る」手軽さが魅力ですが、偽陰性のリスクがあり、特に発症後48時間を超えるとその精度は50%以下に急落します。一方、PCR検査は「99.5%〜100%」というほぼ完璧な精度を誇りますが、時間と費用がかかるというデメリットがあります。
インフルエンザ「PCR vs 迅速抗原検査」徹底比較(2025年日本)
| 項目 | 迅速抗原検査(鼻の綿棒15分) | PCR検査(遺伝子検査) |
|---|
| 結果までの時間 | 5〜15分(その場で) | 40分〜翌日(病院による) |
| 精度(感度) | A型:88〜95% B型:70〜85% | 99.5〜100%(ほぼ完璧) |
| 偽陰性率(12〜36時間) | A型:5〜10% B型:15〜25% | ほぼ0% |
| 偽陰性率(48時間以降) | 50〜90% | ほぼ0%(72時間後でも検出可) |
| 費用(3割負担) | 600〜1,500円 | 1,800〜3,500円 |
| 保険適応のハードル | ほぼ100%誰でもOK | 医師が「必要」と判断したときのみ |
| 検体採取の痛さ | 鼻2cm:★★★★☆ 喉:★★★☆☆ | 鼻の奥深く:★★★★★(かなり痛い) |
| 同時検査 | インフル+コロナ+RSが標準 | 同じく可能(ほぼ全てのキットが同時) |
| 実際の使用頻度 | 99%の人が最初に受ける | 1〜3%の人しか受けない |
| 医師が信用する度 | A型陽性→100%信用 陰性→50〜80%信用 | 結果=絶対正しい |
| 陰性でも薬を出すか | 症状強ければ普通に出す | 陰性ならほぼ出さない |
2025年現在の使い分け
| 状況 | 実際に使われる方 |
|---|
| 普通の風邪症状+熱 | → 100%抗原検査 |
| 抗原検査陰性だけど絶対インフルっぽい | → 翌日また抗原か、症状強ければ検査なしで薬 |
| 高齢者・基礎疾患・呼吸苦あり | → 最初からPCR |
| 2回抗原陰性でも高熱4日目 | → PCRに切り替え |
| 学校・施設で正確な型まで知りたい | → PCR |
| 夜9時に熱が出て救急に行った | → 抗原検査(PCRは翌朝) |
まとめ(2025年の現実)
| あなたが知りたいこと | 正解 |
|---|
| 「とにかく早く、安く、それなりに正確に知りたい」 | → 抗原検査で十分 |
| 「絶対に間違えたくない(入院・高リスク)」 | → PCR一択 |
| 「抗原陰性=インフルじゃない」と思ってる人 | → 大間違い!(医師は半分信じてない) |
普通の人は抗原検査で終わり
「どうしても100%知りたい」「高リスクの人」だけPCR
自宅検査キットランキング
| 順位 | 商品名(メーカー) | 検出対象 | 感度(検出率)目安 (発症12-48h後) | 結果時間 | 価格相場 (1回分) | 妊婦・子ども対応 | 特徴・入手性 |
|---|
| 1 | Panbio COVID-19/Flu A&B | COVID+インフルA/B | COVID: 90%前後 インフル: 85%前後 | 15分 | 1,980~2,480円 | ◎(鼻腔浅め) | 検出率最強クラス。Amazon1位常連 |
| 2 | クイックナビ-Flu+COVID | 同上 | COVID: 88% インフル: 80-85% | 15-20分 | 1,780~2,200円 | ◎(子ども対応設計) | 日本製で信頼度高。 |
| 3 | KBMラインチェック nCoV/Flu | 同上 | COVID: 85% インフル: 80%前後 | 15分 | 1,480~1,980円 | ◎ | 最安値帯。マツキヨ・ウエルシアで店頭在庫多め |
| 4 | イージードック Flu&COVID-19 | 同上 | COVID: 87% インフル: 82% | 15分 | 2,200~2,600円 | ◎(妊婦使用実績多) | 鼻腔拭い棒が柔らかめ |