
子どもの頃に必ず打つ四種混合(DPT-IPV)ワクチン。しかし、「大人になったらもう打ち直す必要はない」と思っていませんか?実は、これは大きな間違いです。特に破傷風に対する免疫は10年程度で低下し、大人が土いじりや傷を負った際に感染すると命に関わるリスクがあります。
一方、「全ての成分を打ち直すべきか?」というと、それは**「やりすぎ」**です。
大人になってからの四種混合(DPT-IPV)「打ち直し」必要度 2025年最新まとめ
| ワクチン | 大人になってから打ち直す必要ある? | 理由・推奨度(2025年現在) |
|---|---|---|
| 破傷風(T) | ◎ 絶対打つべき(10年ごと) | 土の中にいる菌で死亡率10〜50%。日本で毎年50〜100人発症(2024年)。 → 10年ごとにTd(破傷風+ジフテリア)または単独Tを1回打つのが世界標準 |
| ジフテリア(D) | ○ 推奨(特に海外旅行時) | 日本国内はほぼ絶滅したが、海外(東南アジア・ロシアなど)で流行中。 → 10年ごとにTdでカバー可 |
| 百日咳(P) | △ 状況による | 大人は「咳が2ヶ月続く風邪」になるだけだが、乳児にうつすと重症化・死亡リスク。 → 妊婦・新生児の家族・保育士・医療従事者は**Tdap(3種混合)**を1回追加推奨 |
| ポリオ(IPV) | × 基本不要 | 日本は2012年から不活化のみ。幼少期4回で終生免疫がほぼ維持される |
2025年「大人が実際に打つべき」ランキング
| 順位 | 対象者 | 打つべきワクチン | 費用目安 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 傷をよく踏む人・土いじり・建設業 | 破傷風(T)単独 or Td | 3,000〜6,000円 |
| 2位 | 東南アジア・インド・ロシア旅行者 | Td(ジフテリア+破傷風) | 4,000〜8,000円 |
| 3位 | 妊婦・生後3ヶ月以内の赤ちゃんの家族 | Tdap(百日咳入り) | 8,000〜12,000円 |
| 4位 | 保育士・小児科医・祖父母 | Tdap(1回追加) | 8,000〜12,000円 |
| 5位 | 10年以上打ってない普通の大人 | Td(10年ごと) | 4,000〜8,000円 |
日本で簡単に打てるワクチン(2025年)
| 商品名 | 内容 | 価格相場(自費) |
|---|---|---|
| アダセル | Tdap(破傷風+ジフテリア+百日咳) | 9,000〜12,000円 |
| ブーストリックス | 同上 | 9,000〜12,000円 |
| テタニトール | 破傷風単独 | 3,000〜5,000円 |
| ジフテリア追加 | Td(ジフテリア+破傷風) | 4,000〜7,000円 |
まとめ
ほとんどの大人は「破傷風だけ10年ごと」打てばOK
→ 妊婦家族・保育士・海外旅行者は百日咳入り(Tdap)を1回追加
→ ポリオとジフテリアは幼少期の4回でほぼ終生免疫「大人になったら全部不要」も間違い、
「全部打ち直し」もやりすぎ。
破傷風だけはマジで忘れずに10年ごとが2025年の正解です!!
