
頭痛や軽い風邪の時にドラッグストアで購入するOTC治療薬(一般用医薬品)と、医師の診察を受けて処方される処方薬(医療用医薬品)。名前は似ていても、これらは「強さ」「価格」「購入方法」、そして「リスク」において決定的に異なります。例えば、同じ成分の「ロキソニン」でも、市販薬の「ロキソニンS」と病院で処方される錠剤では、有効成分の量や使用期間に厳しいルールが存在します。この記事では、両者の違いを徹底的に比較し、特に知っておくべき**「薬価(値段)の仕組み」や、元は処方薬だった「スイッチOTC」が増加している背景を解説します。
OTC治療薬(一般用医薬品) vs 処方薬(医療用医薬品)の違いまとめ
| 項目 | OTC治療薬(一般用医薬品) | 処方薬(医療用医薬品) |
|---|---|---|
| 購入方法 | 薬局・ドラッグストア・コンビニ・ネットで誰でも買える | 医師の診察+処方箋が必要(調剤薬局でしか出さない) |
| 薬の強さ・リスク | 比較的安全(副作用が少なく、軽~中等症状向け) | 強い効果があるが、副作用リスクも高い |
| 主な対象症状 | 軽い風邪、頭痛、花粉症、胃もたれ、水虫、便秘など | 重い病気(感染症、うつ病、高血圧、がん、自己免疫疾患など) |
| 有効成分の量 | 医療用より少ないか同量でも使用日数制限あり | 多い(例:ロキソニン60mg × 処方 vs ロキソニンSは60mgだが14日分まで) |
| 薬価(値段) | 定価販売(値引きあり) | 健康保険適用で3割負担(または1割)→実質かなり安い |
| 代表例 | ロキソニンS、アレグラFX、ガスター10、ムヒS、ベンザブロック | ロキソニン錠(医療用)、アレロック、クラリス、タケキャブ、ゾルピデム |
| スイッチOTC | 元は処方薬だったもの(例:ロキソニンS、ガスター10など) | → 安全性が確認された後にOTC化 |
| 使用できる期間 | 基本は短期間(1~2週間程度が目安) | 医師の指示に従い長期服用も可能 |
| 副作用が出たとき | 自己判断で中止→薬剤師に相談 | すぐに処方した医師に連絡 |
| 子供・妊婦への使用 | 一部使用可だが年齢制限・相談必須 | 医師がリスクを判断して処方 |
イメージで言うと
| OTC治療薬 | 処方薬 |
|---|---|
| 「自分で対処できる軽い病気」 | 「専門家が診ないと危ない病気」 |
| コンビニのおにぎり | 病院のフルコース料理 |
| 市販の風邪薬で十分 | 抗生物質やステロイドが必要 |
最近のトレンド(2025年時点)
- スイッチOTCがどんどん増えている(医療費削減・セルフメディケーション推進のため)
- 軽い症状はまずOTC → 2週間以上続く・ひどい場合は必ず病院へ → これが日本政府が推奨している使い分けです。
まとめ
「軽い症状・すぐに治りたい → OTC」
「重い・長引く・原因不明 → 処方薬(病院へ)」
