
YouTubeショート動画は、爆発的な拡散力でチャンネル登録者と再生回数を一気に増やせる魅力的なツールです。しかし、通常の長尺動画と同じ感覚で収益を見込んでいると、「再生回数の割に収益が少ない」と感じるかもしれません。
その理由は、ショート動画の収益化が、長尺動画とは根本的に異なる「クリエイタープール」という独自の仕組みで行われているからです。
本記事では、ショートフィード広告の収益がどのように集められ、クリエイター間でどのように分配されるのか、その具体的な計算ステップをわかりやすく解説します。ショート動画で効率よく収益を上げるために必須となる、収益化の構造と「45%」の分配率について理解を深めましょう。
YouTubeショート動画の収益化の仕組み
1. 広告が出る場所と収益のプール
ショート動画の場合、広告はショートフィード(ショート動画をスワイプして連続で見る画面)の「動画と動画の間」に表示されます。
- このショートフィードに表示される広告から得られた収益は、まずすべて一括で集められ、「クリエイタープール」という一つの大きな資金としてまとめられます。
- このプールから、まず音楽ライセンスの費用などが差し引かれます。
2. クリエイターへの収益分配の計算
プールされた収益は、以下のステップでクリエイターに分配されます。
ステップ A: 貢献度の割り当て
- 収益化を行っているクリエイター全体の中で、あなたのチャンネルのショート動画の視聴回数が、その月の総視聴回数の何%を占めたかで、クリエイタープールから収益が割り当てられます。
- 例: その月に日本で再生された収益化対象のショート動画全体の5%があなたの動画だった場合、クリエイタープール収益の5%があなたのチャンネルに割り当てられます。
ステップ B: YouTubeとの収益分配率の適用
- 割り当てられた収益に対し、YouTubeとの収益分配率が適用されます。
- ショート動画の場合、音楽の使用有無にかかわらず、クリエイターに支払われる収益は割り当て額の45%です。
計算例
- クリエイタープールに100万円分の収益がある。
- あなたのチャンネルの貢献度が5%だったため、5万円が割り当てられる。
- あなたに支払われるのは、5万円の45% = 2万2,500円となる。
3. 通常動画との大きな違い
| 項目 | ショート動画の収益 | 通常の長尺動画の収益 |
| 広告の場所 | 動画と動画の間(フィード内) | 動画の前後・途中・オーバーレイ広告 |
| 仕組み | プール制(全体収益を再生回数比で分配) | 個別制(動画ごとの再生時間・広告表示数で収益確定) |
| 分配率 | クリエイターが45% | クリエイターが55% |
| 1再生あたりの収益 | 低い(0.003円〜0.01円程度が目安) | 高い(0.1円前後が目安) |
まとめ
ショート動画は、1再生あたりの収益単価は低いですが、拡散力が非常に高いため、爆発的な再生回数を達成しやすいというメリットがあります。
そのため、収益を大きくするには、とにかく多くの再生回数を稼ぐことが重要になります。
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