LINE（ライン）アプリを開こうとした際、起動直後にアプリが落ちる（クラッシュ）、またはロゴが表示されたまま画面が固まる（フリーズ）といった問題は、緊急性の高いトラブルです。LINEが開かない主な原因は、アプリ内のデータ破損（キャッシュの蓄積）、端末のメモリ不足、またはアプリとOSのバージョン不一致など、端末側の要因がほとんどです。
この記事では、LINEアプリが起動しなくなる具体的な原因を3つのパターンに分類し、強制終了やキャッシュクリアなど、トーク履歴を失わずに試せる緊急対処法をステップごとに解説します。大切な連絡手段を復旧させるための予防策も確認しましょう。
LINEが開かない・起動しない主な原因
LINEアプリが正常に起動できない原因は、主に「アプリ・端末の問題」「システム・バージョンの問題」「アカウントの問題」の3つに分類されます。
1. アプリ・端末の問題（最も頻繁な原因）
| 原因 | 詳細 |
| キャッシュの蓄積・破損 | アプリ内に蓄積されたデータ（キャッシュ）が過剰になったり、破損したりしているため、起動処理が正常に完了しない。 |
| 端末のメモリ不足 | 起動中のアプリが多すぎる、または端末の空き容量が少ないため、LINEアプリを起動するためのメモリ（RAM）が不足している。 |
| 端末の一時的な不具合 | スマートフォン（OSやアプリ）が一時的にフリーズ状態にあり、アプリの起動処理が不安定になっている。 |
2. システム・バージョンの問題
| 原因 | 詳細 |
| アプリのバージョンが古い | 最新のOSやサーバーとの互換性が失われているため、起動時にエラーが発生する。 |
| OSのバージョンが古い | スマートフォン（iOS/Android）のOS自体が古いため、最新のLINEアプリとOSの間で不具合が生じている。 |
| LINE側のシステム障害 | LINEのサーバー自体がダウンしている、または認証システムに障害が発生しており、アプリが起動時にサーバーへ接続できない。 |
3. アカウントの問題
| 原因 | 詳細 |
| アカウントの凍結 | 利用規約違反などにより、アカウントが永久停止されている場合、ログイン処理の途中でアプリがフリーズすることがある。 |
緊急対策：LINEが開かない時の対処手順
以下の手順は、トーク履歴を消さないことを最優先に、比較的安全なものから順に試していきます。
ステップ1：基本的なリフレッシュ（トーク履歴は安全）
| 対策 | 目的と操作 |
| アプリの強制終了・再起動 | LINEアプリを完全に終了（バックグラウンドからも削除）し、再度立ち上げる。 |
| 端末の再起動 | スマートフォン自体を完全に電源オフにしてから再起動する。多くの軽微な不具合はこれで解消する。 |
| 通信環境の確認・切り替え | Wi-Fi ⇔ モバイルデータに切り替え、通信が安定しているか確認する。 |
| OSのアップデート | 端末の設定からOS（iOS/Android）が最新バージョンか確認し、アップデートする。 |
ステップ2：データとアプリの整備（データ消失リスクあり）
- アプリのアップデート
- App StoreまたはGoogle Playストアで、LINEアプリが最新バージョンか確認し、更新する。
- キャッシュのクリア（Androidのみ推奨）
- Androidの場合: 端末の「設定」 → 「アプリ」 → 「LINE」 → 「ストレージとキャッシュ」→ 「キャッシュを削除」を実行する。（「ストレージを消去」はアカウント情報が消えるため絶対に避ける）
- アプリの再インストール（iPhoneの場合や最終手段）
- アプリを削除し、再インストールする。（この前に必ずトーク履歴のバックアップがあるか確認してください）
- 再インストール後、ログイン時にバックアップからトーク履歴を復元します。
ステップ3：最終的な対処
- LINE側の障害確認: X（Twitter）やGoogle検索で「LINE 障害」と検索し、広範囲で障害が発生していないか確認する。
- 運営への問い合わせ: 上記の全てを試しても改善しない場合は、LINEの「問題報告フォーム」から端末情報と状況を詳細に説明して問い合わせる。
予防策：アプリの安定性を保つための習慣
- トーク履歴の自動バックアップ（必須）:
- 「設定」 → 「トーク」 → 「トークのバックアップ」から、iCloudまたはGoogle Driveに定期的に自動バックアップを設定し、万が一の再インストールに備える。
- アプリを最新に保つ:
- アプリとOSの自動アップデートをオンにし、常に最新のバグ修正が適用された状態を保つ。
- 定期的なキャッシュのクリア:
- 特にアプリの動作が重いと感じたら、Androidユーザーはキャッシュをクリアする。iPhoneユーザーも、たまにアプリを再インストールしてキャッシュをリフレッシュすることを検討する。
- 端末の空き容量確保:
- 端末のストレージ容量に余裕を持たせ、メモリ不足によるクラッシュを防ぐ。
これらの手順と予防策を行うことで、LINEが開かない問題を迅速に解決し、大切なデータを守ることができます。
