WordPress(ワードプレス)の始め方:本格的なブログ収益化への第一歩

WordPressは、世界で最も使われているCMS(コンテンツ管理システム)で、個人ブログから企業のウェブサイトまで幅広く利用されています。アメブロやnoteと異なり、サーバーとドメインを自分で契約するため、最初は少し手間がかかりますが、その分、デザインや機能の自由度、そして収益化の可能性が圧倒的に高まります。

WordPressを始める前に知っておくべきこと

  • 費用:
    • サーバー代: 月数百円〜1,500円程度(レンタルサーバー会社やプランによる)。
    • ドメイン代: 年数百円〜数千円程度(ドメインの種類や取得先による)。
    • これらがWordPressを動かすための最低限の費用となります。
  • 初期設定: アメブロやnoteに比べると、サーバー契約、ドメイン取得、WordPressインストールなど、初期設定に少し手間がかかりますが、最近はレンタルサーバー会社が提供する「WordPress簡単インストール」機能を使えば、初心者でも数クリックで設定できます。
  • 収益化: アフィリエイト(あらゆるASPを利用可能)、Google AdSense、自身の商品の販売など、収益化の制限がありません。
  • デザイン: 無数のテーマ(テンプレート)やプラグイン(機能拡張ツール)があり、自由自在にカスタマイズできます。
  • メリット: 収益性の高さ、SEOの強さ、圧倒的な自由度、ブログが「Web資産」となる。
  • デメリット: 初期費用と手間、自己責任での管理。

WordPressの始め方ステップ・バイ・ステップ

WordPressを始めるには、大きく分けて以下の3つのステップがあります。

ステップ1:レンタルサーバーを契約する

WordPressでブログを運営するには、ブログのデータ(記事、画像など)を保存しておくための「サーバー」が必要です。初心者には、WordPressの簡単インストール機能が充実しているレンタルサーバーの利用がおすすめです。

  1. レンタルサーバーを選ぶ: 初心者の方には、以下のレンタルサーバーが特におすすめです。
    • ConoHa WING (コノハウィング):表示速度が速く、WordPressの簡単インストール機能が非常に充実しています。
    • エックスサーバー: 長年の実績があり、安定性とサポートに定評があります。
    • ロリポップ!: 費用を抑えたい場合に選択肢になります。 各社の公式サイトで料金プランやサービス内容を確認し、あなたの予算や求める機能に合ったものを選びましょう。まずは一番安いプランから始めるのがおすすめです。
  2. プランの選択と契約: 選んだレンタルサーバーの公式サイトで、希望のプランを選択し、個人情報や支払い情報を入力して契約手続きを進めます。契約期間は、長期(12ヶ月、24ヶ月、36ヶ月など)で契約するほど月あたりの料金が安くなる傾向があります。

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ステップ2:独自ドメインを取得する

ドメインは、あなたのブログのインターネット上の「住所」にあたるものです(例: yourblogname.com)。独自ドメインを取得することで、ブログが信頼性を持ち、検索エンジンにも認識されやすくなります。

  1. ドメイン名を選ぶ:
    • あなたのブログのテーマや内容に関連する、覚えやすくシンプルな名前を選びましょう。
    • 日本語ドメインも可能ですが、国際的な使用やSNSでの共有を考えるとアルファベットがおすすめです。
    • 末尾のトップレベルドメイン(TLD)は、.com.netが一般的で人気ですが、.jp.blog.siteなどもあります。
  2. ドメインを取得する: 多くのレンタルサーバー会社が、サーバー契約と同時に独自ドメインを無料でプレゼントするキャンペーンを実施しています(「永久無料ドメイン」など)。このキャンペーンを利用するのが最もお得です。 もしキャンペーンがなければ、レンタルサーバー会社を通じて、または「お名前.com」や「ムームードメイン」などのドメイン登録サービスで取得します。
  3. ドメインとサーバーを紐付ける(連携する): レンタルサーバーの管理画面から、取得したドメインとサーバーを紐付ける設定(ネームサーバー設定など)を行います。レンタルサーバーの「WordPress簡単インストール」機能を使えば、この設定も自動で行われることが多いです。

ステップ3:WordPressをインストール・初期設定する

サーバーとドメインの準備ができたら、いよいよWordPressをインストールして、ブログとして機能させるための初期設定を行います。

  1. WordPressのインストール: ほとんどのレンタルサーバーには、「WordPress簡単インストール」機能が備わっています。
    • レンタルサーバーの管理画面にログインします。
    • 「WordPress簡単インストール」「WordPress新規作成」といったメニューを探してクリックします。
    • ブログのタイトル、ユーザー名、パスワード、メールアドレスなどを入力し、インストールを実行します。数分でWordPressのインストールが完了します。
  2. WordPressの管理画面にログイン: インストールが完了すると、WordPressの管理画面(ダッシュボード)にログインするためのURLと、設定したユーザー名、パスワードが表示されます。このURLからログインします。
  3. 初期設定を行う: ログイン後、WordPressのダッシュボードでいくつかの初期設定を行います。
    • テーマの選択と有効化: ブログのデザインを決める「テーマ」を選び、適用します。無料テーマも豊富にありますし、有料テーマはより高度なデザインや機能を提供します(Cocoon、Lightningなどの無料テーマが人気です)。
    • パーマリンク設定: 記事のURLの形式を設定します。SEOに有利な「投稿名」に設定するのが一般的です。
    • プラグインの導入: WordPressの機能を拡張するためのツール「プラグイン」を導入します。セキュリティ、SEO、お問い合わせフォームなど、必要な機能を補うためにいくつか入れておくと便利です。(例: All in One SEO Pack, Contact Form 7, SiteGuard WP Plugin など)
    • 一般設定: サイトのタイトル、キャッチフレーズ、タイムゾーンなどを確認・設定します。

WordPressを始めたらやること

ここまでの設定で、あなたのWordPressブログがインターネット上に公開される状態になりました!

  1. 最初の記事を執筆する: ダッシュボードの「投稿」→「新規追加」から、初めての記事を書いてみましょう。まずは自己紹介やブログを始めたきっかけなど、簡単な内容でOKです。
  2. SEOを意識した記事作成: 読者に役立つ情報を提供しつつ、Googleなどの検索エンジンで上位表示されるように、キーワード選定や記事構成を意識して執筆を続けましょう。
  3. 収益化の準備: アフィリエイトASPに登録し、ブログのテーマに合ったアフィリエイト案件を選んで記事中に紹介しましょう。また、アクセスが増えてきたらGoogle AdSenseの申請も検討できます。
  4. 継続して記事を更新する: ブログはすぐに結果が出るものではありません。定期的に質の高い記事を更新し続けることが、読者を増やし、収益を伸ばすための最も重要な要素です。

WordPressは、最初の設定に少しだけハードルがあるかもしれませんが、一度乗り越えてしまえば、あなたの可能性を大きく広げてくれる強力なツールです。困った時は、レンタルサーバーのサポートや、インターネット上の豊富な情報(ブログやYouTubeなど)を活用しながら、ぜひあなたのブログを育てていってくださいね。