
ワーキングホリデーでの人気の就労先は、国や時期、個人の語学力やスキルによって大きく異なりますが、一般的に以下の職種が挙げられます。
語学力に自信がなくても比較的就きやすい仕事
- 日本食レストラン(ジャパレス)のスタッフ:
- ホールスタッフ、キッチンハンド(皿洗い、食材の下処理など)
- メリット: 語学力が初級でも採用されやすく、渡航直後や語学力に自信がない方におすすめです。日本人経営の場合が多く、文化的なストレスも少ない傾向があります。
- デメリット: 現地の言葉を使う機会が少なく、語学力が伸びにくいことがあります。現地のお店に比べて時給が低い傾向もあります。
- 土産物店の店員:
- 日本人観光客が多いエリアで需要があります。
- メリット: 日本語での接客がメインになるため、語学力が問われにくいです。
- デメリット: 時給は高くない傾向にあります。
- ファームジョブ(農業、酪農、フルーツピッキングなど):
- 特にオーストラリアやニュージーランドなど農業が盛んな国で人気です。
- メリット: 経験がなくても採用されやすく、体力に自信があれば高収入が期待できる場合もあります(特に出来高制)。滞在期間の延長条件にもなることがあります。
- デメリット: 体力が必要で、季節や天候に左右されます。住み込みの場合が多く、都市部から離れることが多いです。
- 清掃員(ホテル、オフィスなど):
- ホテルやバックパッカーホステルなどで需要があります。
- メリット: 語学力がそこまで求められないことが多いです。効率的に働ければ高収入が期待できる場合もあります。
- デメリット: 力仕事が多く、体力が必要です。
- ベビーシッター、オーペア/デミペア(住み込みのお手伝い、家政婦):
- 特にカナダやオーストラリアで人気です。
- メリット: 住居費が浮くため、生活費を抑えられます。家族の一員として生活し、現地の文化を深く体験できます。
- デメリット: 家庭によって役割やルールが異なるため、事前にしっかり確認が必要です。子どもと接することが好きである必要があります。
語学力や専門スキルがあると有利な仕事
- ローカル(現地経営)レストラン・カフェのスタッフ:
- ホールスタッフ、バリスタ、キッチンスタッフなど。
- メリット: 現地の人々とコミュニケーションをとる機会が多く、語学力向上に繋がります。ジャパレスよりも時給が高い傾向があります。特にバリスタは専門スキルとして人気があります。
- デメリット: ある程度の語学力(中級以上)が求められます。
- ホテルスタッフ(フロント、ハウスキーピングなど):
- リゾート地などで需要があります。
- メリット: ホスピタリティ業界での経験を積めます。英語を使う機会が多いです。
- デメリット: 語学力、接客スキルが求められます。
- ツアーガイド、観光関連の仕事:
- 日本人観光客向けのツアーガイドや、現地の観光施設スタッフなど。
- メリット: 日本語と現地の言葉を活かせます。観光地の情報に詳しくなれます。
- デメリット: 語学力やコミュニケーション能力、現地の知識が必要です。
- オフィスワーク(事務、受付など):
- 日系企業や、語学力が十分であれば現地企業でもチャンスがあります。
- メリット: 専門的なスキルや経験を積めます。比較的安定した収入が期待できます。
- デメリット: 高い語学力とPCスキル、ビジネス経験が求められることが多いです。競争率も高いです。
- 専門職(看護師、保育士、ITエンジニア、美容師、調理師など):
- 日本で資格や経験がある場合、現地でもそのスキルを活かして働くことが可能です。
- メリット: 高時給が期待できます。キャリアアップに繋がる可能性があります。
- デメリット: 現地での資格取得が必要な場合や、高い語学力と専門知識が求められます。
人気の就労先の選び方と仕事探しのコツ
- 目的を明確にする: 語学力向上、貯金、キャリアアップなど、ワーホリの目的によって選ぶべき仕事が変わります。
- 語学力とスキルに見合った仕事を選ぶ: 無理なく働ける仕事から始め、語学力が伸びてきたらステップアップを目指すのも良いでしょう。
- 情報収集を徹底する:
- 現地の求人サイト(Gumtree、Craigslist、Kijijiなど)
- 日系情報サイトやフリーペーパー(日豪プレス、Cheersなど)
- 現地の日本語学校や語学学校の掲示板
- SNS(Facebookグループなど)
- 友人・知人からの紹介
- 飛び込みで応募する(特にカフェやレストラン)
- レジュメ(履歴書)とカバーレターの作成:
- 現地の様式に合わせて作成し、自分のスキルや経験を積極的にアピールしましょう。
- 語学学校のジョブヘルプなどを利用するのも有効です。
- 積極的に行動する: 求人への応募はもちろん、直接店舗に足を運んだり、現地のコミュニティに参加して人脈を広げたりすることが重要です。
- 柔軟な姿勢を持つ: 最初から理想の仕事にこだわらず、まずは仕事を見つけて生活の基盤を安定させることも大切です。
ワーキングホリデーは、単なるアルバイト探しだけでなく、異文化に触れ、新しい自分を発見する貴重な機会です。仕事を通して得られる経験も、大きな学びとなるでしょう。